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心理戦としてのポケモン対戦/テルとブラフを知ろう

突然ですが、ポケモンバトルはターン制バトル形式の対人ゲームです。このため、心理戦の要素は切っても切り離せません。



心理戦において重要な要素として、テルブラフの2つがあります。

本日はテルとブラフという、小手先のテクニックにまつわる記事になります。


〇テルとは?

テルとは、そのプレイヤーの無意識の行動や癖のことを指します。


たとえば、嘘をついている時に目を逸らす手で小物をいじっているやたら口数が多くなる…などなど、本人が無意識のうちに発信している情報です。

これら身体的に現れるテルはフィジカルテルと呼ばれます。

ランクマッチはオンライン対戦なので、相手プレイヤーの様子を直接観察することはできません。このため、残念ながらフィジカルテルは活用できません。

しかしテルにはもう一つ、オンライン対戦において特に重要なものがあります。

それは、タイムテルと呼ばれるものです。


⚫︎タイムテル

ポケモン対戦中は、各々が行動を選択する際に持ち時間がありますよね。選出画面なら90秒、対戦中なら45秒です。

実はこれらの時間の使い方に、テルが潜んでいる可能性があります。


選出画面では、異様に選出が早い人や、逆に時間いっぱい使う人なんかがいます。

選出が異様に早い時は、基本選出が決まっていたりギミックパーティだったり、要するに選出に悩むことがない構築の可能性が高くなります。


たとえばクエスパトラがいるパーティの場合。

こういうパーティで選出が即決定された場合、先発クエスパトラで荒らしつつ積みバトン…という動きが決まっているケースが多いでしょう。

となれば、先発クエスパトラ、バトン先〇〇、詰めはイダイトウが来るだろうという読みで、こちらも選出を考えられるいったアドバンテージを得ることができます。


逆に、時間ギリギリまで使って、先発に相手パーティの上から1体目が出てきた場合はどうでしょうか?

この場合は選出時間切れで、上から3体が選出されている可能性が高くなりますので、裏を読んでその後のプランを練りやすくなります。


対戦中においては、いわゆる死に出しや、とんぼかえりのような交代技を使っての交代のタイミングに、タイムテルが出やすくなります。

このようなタイミングでは、相手は一方的に待っているだけの状況なので、交代ポケモンを選ぶ際にためにどれだけ時間を使ったか?という情報を相手に伝えることになります。


たとえば最速メガゲンガー相手に、HPが半分まで削れているマスカーニャがノータイムで死に出しされたらどうでしょうか?

上のように最速メガゲンガーのS実数値は200、これに対してマスカーニャは最速でも192のため、S関係はメガゲンガーが勝っています。また、マスカーニャ側はHPが削れているので、タスキで耐えられる心配もありません。



にもかかわらず、ノータイムで出てきたということは、スカーフ持ちである可能性が高くなりますよね。


メガゲンガーが突破されても勝ちが安定しているならともかく、そうではない場合はスカーフ読みで交代する選択が視野に入るでしょう。


このようにテルには知らず知らずのうちに相手に情報を与え、こちらの手の内を絞られてしまうリスクがあります。

たとえ次の行動が決まっていたとしても、時間をそれなりに使って悩んだふりをし、相手を欺くのも必要なテクニックです。


⚫︎ポケモン特有のテル

フィジカルテル、タイムテルの他に、ポケモン対戦特有のテルもあります。

それが色違いテルです。

タイムテルほどアテになるものでもありませんが、MA環境ではメガシンカできますよね。

もっというと、メガシンカ前後で色違いの配色系統が変わるポケモンっていますよね。

代表的なのはこいつです。

カイリューの色違いは、メガ前は某RPGのドラゴンのように、緑系の色をしています。これを好むかどうかは人それぞれですが、自分はあまり好みではありません。


一方、メガシンカするとハクリューまでのような、青系統の色に変わります。自分は圧倒的にこっちの配色が好きです。

メガ後の色が人気なポケモンの場合、色違い個体ならメガ枠である確率が上がります。

カイリューの場合は物理型→特殊型に種族値が変わるので、型バレにもつながります。

チャンピオンズでは選出画面で色違いかどうかまでわかるので、こういった所からも情報が漏れ出ている可能性があります。

似たようなものでオシャボもテルになる可能性はあります。


これまたカイリューの話になりますが、特殊型のカイリューが8/31まで配布されています。初心者帯ではそのまま使っている人も多いので、プレシャスボールを見るだけで型の情報が丸分かりになるリスクがあります。

他には、メガ後の配色と合う、プレミアムボール入りのゲンガーなどもそうですね。


ま、それでも自分は色オシャボカイリューを使うんですがね。


ここまでがテルの話です。

細かすぎるようで結構バカにならない情報が詰まっています。もちろん、これだけで判断するのはリスクがありますが、判断材料の一つとしては有用でしょう。



〇ブラフとは

テルと違い、ブラフは知っている人も多いでしょう。要するにハッタリのことですが、ポケモン対戦におけるハッタリには、選出圧やタイムテルを逆手に取った、リバーステルブラフなどがあります。

⚫︎選出圧ブラフ

たとえばあなたがメガハッサムを使っている場合、相手パーティに炎タイプ1体と、カイリューがいた場合、なんとなく出しづらいとは思いませんか?

またまたまたカイリューの話になりますが、カイリューは技の選択肢が非常に豊富で、炎タイプの技を覚えている可能性が高いポケモンです。


実際は、流星群/10万ボルト/冷凍ビーム/神速といった構成だったとしても、持ち前の技構成の広さがハッサムに対しブラフとして機能しています。

このため、こちらのメガフラエッテ等を通しやすくなる効果が期待できます。


こうした選出圧としてのブラフは、構築段階で意図して組むことができれば、その構築は1段階レベルの高いものになるでしょう。



⚫︎リバーステルブラフ

タイムテルの項で、マスカーニャvs.メガゲンガーについて記載しました。

このような状況で、あえてノータイムでマスカーニャを出すことで、相手にスカーフ持ちと誤認させる効果を狙えます。

テルを逆手に取って、相手を罠に嵌めることをリバーステルと言います。


実戦では次のような展開がありました。

お互い残り2体、こちらは死に出しポケモンを選んでいる状況です。


相手はドラパルトが場に出ており、裏はメガゲッコウガ。


こちらはHPが削れた襷マスカーニャ(持ち物はバレていない、水手裏剣は耐えるがドラゴンアロー等は無理)と、ニンフィアという状況。


かなり絶望的です。

ニンフィアならドラパルトは突破できますが、ゲッコウガに上から2体とも倒されます。

マスカーニャでは、どちらの上も取れません。

勝つためにはマスカーニャでゲッコウガに交換読みトリックフラワーを当てるしかないという状況です。

 

ですが、現状、相手に交換する理由がありません。


ここでブラフの出番です。


あえて強気にノータイムでマスカーニャを出すことで、スカーフ持ちであるというブラフを仕掛けました。

相手は罠にハマり、ゲッコウガに交代、トリックフラワーで撃破後、ニンフィアがドラパルトを倒して勝利。危うい勝利でしたが勝ちは勝ちです。


マスカーニャにスカーフ持ちが多いこと、また相手目線では、

スカーフ持ちマスカーニャがドラパルト撃破

→こだわり解除でニンフィア出し

→マスカーニャ死に出しでメガゲッコウガ撃破

という負け筋がありました。そこに堂々とマスカーニャが出てきた、というのもブラフが通った要因かと思います。


このようにブラフは負けの状況を一気に覆す可能性を秘めています。どうせ負けるなら強気にオールインしてみましょう。

また、リバーステルは、あえてじっくり時間を使うことで、こちらが有利であるという情報を隠すという使い方もできます。

上の事例だと、実際スカーフ持ちの時に、苦し紛れにマスカーニャを出した風を装い、ドラパルトの居座りを狙うわけですね。


⚫︎その他のブラフ

バトルネームでブラフするというのもありますね。型の名前や技名をバトルネームにするというものです。

友人がスカーフガブという名前でこれを使っていていました。


有効性はさておきとし、使える手の内の一つかも知れません。

逆を言えば型にちなんだバトルネームはテルになる可能性もあります。

⚫︎オフラインでブラフする時の注意

さて、ここまでオンライン対戦前提でブラフの話をしてきましたが、対戦オフなど対面で対戦する機会もあるでしょう。

オフラインの場では、ブラフは行動(プレイング)ですべきであって、発言で行うことは推奨しません。


たとえば、実際はスカーフなのに

「襷持ちだから負けたわー」

などと発言し、相手のミスを誘う行為。

いわゆる口プは対戦オフの醍醐味とされている風潮がありますが、やりすぎはトラブルの元です。


気心知れた仲間相手ならともかく、初対面の方に上記のような口プをされて負ければ、気持ちのようものではないでしょう。


このあたりはポケカの話になりますが、こちらのノートで詳しく解説されています。

相手にリスペクトをもって、気持ちよく対戦を行なっていただきたいです。



〇最後に

テルやブラフといった要素は、ポケモン対戦の本質ではありません。

あくまで判断材料の1要素、困った時の小手先のテクニックにすぎません。

ですが、使いこなすことで本来負けの試合を勝利に導く可能性を秘めているのも、また事実です。これらの内容がプレイングの参考になれば幸いです。


本記事は以上です。

KaTaGiRiです。 元ポーカープレイヤー。特性はいたずらごごろ。 ポーカーで学んだ知識を基に、主に座学・コラム系のポケモン記事を書いています。記事にいいね頂けるととても喜びます。 たまに香川で対戦オフを開催。