
確定急所について考える
ポケモンの技が相手の急所に当たる確率は、「急所ランク」という補正によって上下します。
通常時は急所ランク0で、急所に当たる確率は 1/24 ≒ 4.17%です。
ここに特性や持ち物、技の効果などを組み合わせることで急所ランクを3まで上げれば、技が急所に当たる確率はなんと100%になるのです。
急所ランク0 1/24 ≒ 4.17%
急所ランク1 1/8 = 12.5%
急所ランク2 1/2 = 50%
急所ランク3 1/1 = 100%
技が相手の急所に当たることで、以下の恩恵が発生します。
・与えるダメージが1.5倍になる。
・自分の攻撃・特攻ランクの低下を無視する。
・相手の防御・特防ランクの上昇を無視する。
・リフレクター、光の壁、オーロラベールの効果を無視する。
また急所ランクは、こうげきやとくこう等の能力ランク変化とは別扱いとなっており、
・特性てんねんでは急所ランク上昇を無効化することができない。
・技「くろいきり」「クリアスモッグ」では急所ランク上昇を解除されない。
といった独特の仕様があります。
攻撃側としては非常に大きなメリットがあるため、急所ランク3を維持して戦うポケモンも対戦環境には存在します。
今回はこの確定急所戦術について考えてみます。
まずは急所ランクを上げるための要素を確認しましょう。
〈 特性 〉
きょううん : 急所ランクが+1される。
〈 持ち物 〉
ピントレンズ : 急所ランクが+1される。
〈 急所ランク+1される物理技 〉
無:きりさく 威力70 命中100
草:リーフブレード 威力90 命中100
炎:ブレイズキック 威力85 命中90 火傷10%
水:アクアカッター 威力70 命中100
水:クラブハンマー 威力100 命中90
闘:クロスチョップ 威力100 命中80
闘:3ぼんのや 威力90 命中100 B低下50% 怯み30%
岩:ストーンエッジ 威力100 命中80
地:ドリルライナー 威力80 命中95
飛:ゴッドバード 威力140 命中90 1ターン溜め 怯み30%
毒:クロスポイズン 威力70 命中100
超:サイコカッター 威力70 命中100
霊:シャドークロー 威力70 命中100
悪:つじぎり 威力70 命中100
〈 急所ランク+1される特殊技 〉
飛:エアカッター 威力65 命中90 相手全体が対象
〈 補助技 〉
きあいだめ
自分の急所ランクを2上げる。
ドラゴンエール
自分以外の味方の急所ランクを1上げる。
味方がドラゴンタイプの場合は2上げる。
※ 対人戦において採用される余地の無い弱技、およびM-A環境にいないポケモンの専用技は省略しています。
確定急所戦術をとる際には、これらの要素の中からいくつかを組み合わせて急所ランクの合計を3にします。
〈 気合い溜めを採用する前に 〉
急所ランク3にする方法は、以下の四つのパターンが考えられます。
・特性きょううん(+1)のポケモンが、ピントレンズ(+1)を持って、急所ランク+1技で攻撃する。
・特性きょううん(+1)のポケモンが、気合い溜め(+2)をする。
・ピントレンズ(+1)を持って、気合い溜め(+2)をする。
・気合い溜め(+2)をして、急所ランク+1技で攻撃する。
上記から、特性きょううんを持たないポケモンは気合い溜めをする必要があることが分かります。

ここでまず考慮すべきなのが、「気合い溜めをする暇があるなら他の積み技を使った方が強くないか?」ということです。
急所によるダメージ増加は元の1.5倍です。
それに対し、例えば剣の舞をすれば物理技のダメージは約2倍に。
竜の舞ならダメージは約1.5倍で急所と大差はありませんが、すばやさも上がるという大きな副産物があります。
つまり単に大きなダメージを与えるのが目的であれば、急所を狙うよりも、攻撃や特攻を高める積み技を使った方が効率が良いケースが多いのです。
その辺を踏まえたうえで、そのポケモンを確定急所型として運用するのが有効かどうかを考える必要があります。
では以下で、具体的に確定急所型のポケモンについて個別に考えてみます。
チャンピオンズM-A環境においては、アブソルが特性「きょううん」をもつ唯一のポケモンです。
気合い溜めをせずにノータイムで殴ることができ、上の型ではふいうち以外の3つの攻撃技がすべて急所率100%。
ふいうちも50%で急所に当たります。
ただし低速、低耐久の素アブソルを対人戦で使うのはなかなか難しく、ランクバトルで見かけることはほとんどありません。
ランクバトルで一番多く見かけるであろう確定急所型ポケモン。
とは言ってもブリジュラスのピントレンズ所持率はM-2中盤の時点で2.2%と、かなりマイナーな型ではあります。
確定急所型のブリジュラスの最大の強みが、竜星群の特攻ダウンを無視しながら連発できるという点にあります。
他にはコスモがん積みで要塞化したピクシーに、一致ラスターカノン急所を撃てるのも偉いですね。
悪巧みや瞑想を覚えないブリジュラスにとって、気合い溜めは数少ない火力補強手段となります。
確定急所を活かすためのひとつの形として両刀型があります。
ゴウカザルは剣の舞と悪巧みを覚えますが、1回の積み行動で物理技も特殊技も強化できるという点では、気合い溜めにも採用の余地があると言えます。
また確定急所ならオーバーヒートの特攻ダウンを踏み倒せるのも好相性です。
ただしこの型はタスキを持てないので、気合い溜めを積む隙をつくるのにテクニックが必要になりそうです。
特性スナイパーをご存知でしょうか。
本来、急所に当たったときのダメージは元の1.5倍ですが、特性スナイパーを持つポケモンの場合はこれがさらに1.5倍されます。
つまり1.5×1.5で、2.25倍ものダメージになるのです。
これは剣の舞を一回積むよりもダメージ上昇倍率が大きいため、前書きで触れた「気合い溜めするよりも剣舞した方が強いんじゃないか問題」を解決できています。
惜しむらくは現環境のスナイパーは二体とも数値が低すぎて、ガチ環境での積みアタッカーとしては使い物にならないという点ですね...
スピアーにはメガシンカ、アリアドスには優秀な補助技があるので、そっち方面で使ってあげましょう。
XYからの復帰勢。最終3桁目標にランクマに潜ってます。