
ポケモンバトルマスター決定戦予選使用構築 Dēmḗtērlance [最終1713-86位]

今回は、ポケモンバトルマスター決定戦予選で使用し、最終レート1713・86位を達成した構築を紹介します。
構築名は Dēmḗtērlance。
これは、
Démétéros(ランドロス)+ Lanssorien(ドラパルト)
を組み合わせた造語です。
冠環境において、ランドロスとドラパルトの並びを軸に構築を組んだため、この名前にしました。
使用構築
TN:Gary Oak
最終レート:1713
最終順位:86位
使用ポケモンは以下の6体です。

構築の背景
冠環境においてドラパルトをエースとして通す上で、いくつか大きな障壁がありました。
その中でも特に厄介だったのが、かげうち・ふいうちなどの抜群先制技です。
ドラパルトは高い素早さと攻撃性能を持つ一方で、耐久面はそこまで高くありません。そのため、終盤にドラパルトを通す展開を作っても、相手の先制技によって縛られてしまうことが多くありました。
この問題を解決するドラパルト軸として、カプ・テテフ+ガオガエン+ドラパルト のような並びが存在しました。
この並びの強みは、大きく分けて2つです。
1つ目は、カプ・テテフの高火力を押し付けることで相手にダイマックスを強要し、その後にクッションへ引くことで相手のダイマックスを弱く使わせられること。
2つ目は、カプ・テテフのサイコフィールドによって、ドラパルトを抜群先制技から守れることです。
しかし、この並びには弱点もあると感じていました。
まず、型の匿名性が低く、相手に行動を読まれやすいこと。
次に、ガオガエンが攻め駒になりにくく、クッションとしてしか機能しない試合が多いこと。
そして、ナットレイを絡めた展開が重くなりやすいことです。
そこで今回は、カプ・テテフ+ガオガエン+ドラパルトの構造をそのまま使うのではなく、
相手にダイマックスを強要する初手枠
相手のダイマックスを弱く使わせるクッション兼エース
先制技に強いドラパルト
という要点だけを残し、ポケモンと技構成を入れ替えることで新しい形のドラパルト軸を作ることにしました。
構築経緯

まず、カプ・テテフの代わりとなる初手枠として、ひかりのかべサンダーを採用しました。
サンダーは単体性能が非常に高く、初手に置くだけで相手にダイマックスを強く意識させることができます。
さらに、ひかりのかべを採用することで、相手の特殊ダイマックスを弱く使わせながら、後続のランドロスやドラパルトの展開につなげることができます。

次に、クッションになるだけでなく、自らがエースにもなれるポケモンとして、つるぎのまいランドロス霊獣を採用しました。
ランドロスは威嚇によって最低限のクッション性能を持ちながら、つるぎのまい+ダイジェットによってそのまま全抜きも狙えます。
カプ・テテフ+ドラパルトのように「ドラパルトだけを通す構築」にするのではなく、サンダーで壁を展開し、ランドロスもドラパルトも通せる構造にすることで、選出の幅を広げました。

しかし、カプ・テテフを採用しない以上、ドラパルトを先制技から守ることができません。
そこで、ドラパルト単体で先制技への耐性を持たせる必要がありました。
また、当時の環境でドラパルトが本来不利を取りやすい悪ウーラオスやカプ・レヒレに対しても、ある程度役割を持てる型であることが望ましいと考えました。
そこで採用したのが、
みがわり/かなしばり/りゅうのまい/ゴーストダイブ
という技構成のドラパルトです。
この型は、みがわり+かなしばりによって相手の有効打を封じ、りゅうのまいの起点にすることができます。
特に一撃ウーラオスに対しては、あんこくきょうだをかなしばりすることで起点化を狙えます。
また、カプ・レヒレに対してもフェアリー技をかなしばりすることで、みがわりを残しながら展開できる場面がありました。

ここまでの3体では、相手のカバルドン展開に対して対応が追いつかない場面があるため、対面的に崩し性能の高いこだわりハチマキ連撃ウーラオスを採用しました。

さらに、カバルドンなどのあくび展開や、キュウコンのオーロラベール展開に対抗するため、エースバーンを採用しました。

最後に、相手のダイマックスを安全に枯らすことができ、受けるだけでなく火力も出せるポケモンとして、ポリゴン2を採用しました。
これで構築が完成しました。
個体解説
サンダー

持ち物:こだわりスカーフ
特性:せいでんき
性格:ひかえめ
実数値:165-x-106(4)-194(252)-110-152(252)
技構成:ボルトチェンジ / ひかりのかべ / ライジングボルト / ぼうふう
調整意図
C:最大
S:準速
初手に置くことが多いポケモンです。
相手の特殊アタッカーに対してダイマックスを強要しながら、ひかりのかべを展開する役割を担います。
また、ボルトチェンジによって対面操作ができるため、初手で不利対面を取った場合でも、後続のランドロスやドラパルトにつなげやすい点が優秀でした。
この構築では、サンダーを単なる壁貼り要員として扱っているわけではありません。
ひかりのかべを貼った後も、終盤のスイーパーとして十分な性能があります。
特にライジングボルトを採用することで、ダイマックスを切った際の電気打点を強く使うことができ、サンダー自身を勝ち筋にする選択肢も生まれました。
ランドロス霊獣

持ち物:オボンのみ
特性:いかく
性格:いじっぱり
実数値:196(252)-182(4)-124(108)-x-115(116)-115(28)
技構成:じしん / そらをとぶ / がんせきふうじ / つるぎのまい
調整意図
A:+2ダイジェットで、いのちのたまダメージ1.5回分込みのサンダーをほぼ突破
HB:ようきウオノラゴンのエラがみ確定耐え
HD:ひかりのかべ下で特化いのちのたまサンダーのダイジェット2回+ぼうふうを確定耐え
S:+1で準速エースバーン抜き
この構築の第2のエースです。
サンダーのひかりのかべと組み合わせることで、特殊ダイマックスに対して強引に展開することができます。
特に意識したのは、相手のサンダーに対する立ち回りです。
ひかりのかべ下で、
つるぎのまい → ダイウォール → ダイジェット
という動きを取ることで、相手のダイマックスターンを消費させながら、こちらのランドロスの素早さを上げることができます。
性格をいじっぱりにすることで、展開後の火力を確保しました。
耐久ラインは、構築コンセプトを維持しつつ、つるぎのまいのターンにウオノラゴンや連撃ウーラオスへ交換される展開を強く意識しています。
ドラパルト

持ち物:たべのこし
特性:クリアボディ
性格:いじっぱり
実数値:195(252)-176(156)-96(4)-x-99(28)-171(68)
技構成:ゴーストダイブ / りゅうのまい / みがわり / かなしばり
調整意図
A:11n
HBD:耐久効率を意識
S:最速ウツロイド抜き
この構築の軸です。
一般的なドラパルトと大きく異なる点は、攻撃技をゴーストダイブのみにしていることです。
まず、みがわり+かなしばりによって、一撃ウーラオスを起点にできます。そのため水悪両対応でき、選出の段階でどちらであるかを考える必要がなく役割を果たせるのが強力でした。
また、カプ・レヒレに対しても、フェアリー技をかなしばりすることで展開できる場面がありました。
さらに、攻撃技がゴーストダイブだけであることによって、りゅうのまいを積み終わった後にメタモンを出されても、下からゴーストダイブを撃つことで相手のメタモンを一方的に倒すことができます。
通常、積みエースはメタモンにコピーされるリスクがあります。
しかし、このドラパルトはゴーストダイブの仕様を利用することで、メタモンに対してもある程度強く出ることができます。
また、みがわりを絡めることでふいうちやかげうちに対しても立ち回りやすく、カプ・テテフに頼らずとも先制技への耐性を持たせることができました。
冠環境だけでなく、竜王戦ルールでも活躍した型です。
なお、竜王戦では2桁チャレンジに失敗しました。
連撃ウーラオス

持ち物:こだわりハチマキ
特性:ふかしのこぶし
性格:ようき
実数値:175-182(252)-121(4)-x-80-163(252)
技構成:すいりゅうれんだ / インファイト / れいとうパンチ / アクアジェット
調整意図
A:準
S:最速
構築単位で重くなりやすいカバルドン展開を、対面的に破壊するために採用しました。
サンダーが初手で不利を取った際の引き先としても機能します。
特に、すいりゅうれんだによってきあいのタスキやみがわりを貫通しながら圧力をかけられる点が優秀でした。
このポケモンは素早さラインが絶妙で、準速ではなく最速にする価値が高いと考え、ASで採用しています。
エースバーン

持ち物:ラムのみ
特性:リベロ
性格:ようき
実数値:155-168(252)-95-x-96(4)-188(252)
技構成:かえんボール / ギガインパクト / とびひざげり / ビルドアップ
調整意図
A:最大
S:最速
カバルドンなどのあくび展開や、キュウコンのオーロラベール展開に対する補完として採用しました。
初めはキョダイマックス個体で採用していましたが、パッチルドンに対して全く勝てなかったため、天候を変えられる通常個体に戻しました。
ポリゴン2

持ち物:しんかのきせき
特性:アナライズ
性格:おだやか
実数値:191(244)-x-110-125-160(244)-83(20)
技構成:トライアタック / れいとうビーム / みがわり / じこさいせい
調整意図
HD:特化サンダーのダイジェットをなるべく2耐えするラインの中で最低限
S:ミラー意識
ランドロスを選出しなかった時に、相手のサンダーを受ける必要があるため採用しました。
このポケモンの強みは、サンダーのダイマックスを安全に枯らせるだけでなく、自分自身もダイマックス適性を持っている唯一の無限ポケモンである点です。
ポリゴン2は受け駒としての印象が強いですが、アナライズ込みのトライアタックは想像以上に火力があります。特に、相手の交代先にアナライズトライアタックを押し付ける動きが非常に強力でした。
選出


