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【M-1 シングル】メガウツボットドヒドイデピクシー【2200】

シーズン中盤まで使用していた構築の備忘録。

M-1で最も気に入った構築であり、ウツボットを選出して勝利した回数は記事作成時点において137回。

使ってて面白いがめっちゃ引き分けになる。




■個体解説


メガウツボット


とびだすなかみでの相打ちが魅力的な対面構築寄りのポケモンだが、本構築では使い捨てるのではなく、メガウツボットの継戦能力&とびだすなかみという特性の威嚇性能を用いて相手の戦力を削りつつ、後述するドヒドイデとピクシーのクッション役として活用するサイクルに組み込んだ型としている。

故にメガ枠でありながら、主軸というよりもメガヤドランのようにPT全体としての潤滑油的な役割を担う。

メガウツボットのメジャーな採用技としては、ふいうちを搭載してとびだすなかみのリーチを伸ばす動きが一般的だが、くさわけを採用して上からのアンコールでハメ性能を高めている。

M-1中期時点ではメガウツボットのアンコールという認知が薄いおかげで、容易にカバルドンのステルスロックなどを縛ることができた。

特に、くさわけ+アンコールはほぼ警戒されないと言ってもよい。サザンドラやギャラドスなど本来のSで勝っているポケモンがメガウツボットに対して身代わりを打つ場面が非常に多く、それらもくさわけからのアンコールで縛ることができた(アンコールが身代わりを貫通するという認知が薄い影響もありそう)。

はたきはメガ環境であっても雑に強く、ギルガルドやゲンガーへの火力として重宝するほか、カバルドンやブリジュラスの残飯などを削ぐことができる。

ドヒドイデやピクシーで受からない相手(メガマフォクシーやメガフラエッテ等)に対しては潔く相打ちに持ち込み残った2体でサイクルを成立させることが肝要。

基本的にはこのメガウツボットを先発に出す。



ドヒドイデ


最初はHBで運用していたが、HBであってもガブリアスをはじめとした地震が重く、であればリザードンYやメガカイリュー等を厚く見れるようにした方が良いと考えてHD特化とした。

先述のリザードンYやメガカイリューに対して2耐えすることが可能で、HD特化にした際の使い勝手としては非常に良かった。ただしブリジュラスを削る手段はまとわりつくしかないため遂行速度が遅い。

どくどくを掛けてしまえさえすれば倒したも同然とまで言える状況が多いが、そのどくどくを掛けるタイミングが存外難しく、素直にどくどくを打つべきか、どくどくが通らない毒や鋼への交代読みでメガウツボットに引き直すか、交代or居座りのどちらにも無難な選択になるまとわりつくを放つべきか、地味にプレイングを問われる局面が多く存在した。

特性の再生力を含めて継戦能力が凄まじいため、不利局面を強引に引き分けに持ち込む性能も秘めている。



ピクシー


メガウツボットやドヒドイデは遂行速度が遅く、それらに対して積みの起点にされることが多いが、ピクシーのてんねんでそれらをケアする役割が構築全体として非常にマッチしている。

メガウツボットは相手の積み技をアンコールで縛れることが多いが、ミミッキュやメガハッサムなどの先制技持ちに対しては、剣舞を縛れたとしても最大限積んでアンコールが切れたタイミングで先制技を打つことでアンコールのループを抜け出してくる。それらに対してピクシーに引き、アンコールが切れるまでの猶予1ターンでコスモパワーを積んで受けを盤石にする動きが強い。

HBに特化したピクシーの硬さは想像以上で、後出しからでもメガガルーラやガブリアスを受け切ることができ、対面からでも意地メガハッサムすらも残飯を絡めた、コスモパワー→守る→願い事→守る→コスモパワー…のループで受け切ることが可能(急所引かれたら終わり)。

願い事は使い勝手が非常に良く、後出しした際に削れたHPを回復がてら引くのか居座るのかの様子見、裏のウツボットやドヒドイデへの回復パスといった柔軟な動きが可能で、天候に左右されない回復量も安定感を生んでいる。

残飯という持ち物と技構成によりドヒドイデ以上の継戦能力があり、こちらも不利局面を強引に引き分けへと持ち込むパワーを秘めている。



ゲンガー


基本は先発に出して相手を確実に1体倒すことを目指す。

誇張なしでメガゲンガーと並ぶくらい強いと思えるほどのポテンシャルがあり、凍える風はガブリアスに有効なだけでなく、S操作によって自身より早い相手を倒し切ることが狙える便利な技。

途中までは道連れを採用していたが、襷からの道連れは滅茶苦茶ケアされ思いの外通りは悪かったため、道連れを切ってブリジュラスなどに刺しやすい気合玉に変更した。

このゲンガーで相手を楽々倒せてしまうと、ウツボドヒドピクシーの意義を見失いかける。



メガマフォクシー


何の変哲もないメガマフォクシー。

それでもC159 S134のスペックは高く、まさに雑に使って強いポケモンの1体と言える。

補助技の枠は様々試したが、結局後投げイダイトウのクイタンをケアできる身代わりに落ち着いた。

アンコールがひたすらにケアされるので、アンコールを採用しなくても実質アンコールを採用しているのと変わらない(暴論)。

悪巧みも積めたら強いが、メガマフォクシー自体の耐久の脆さと、相手も積ませまいとしてくるのでお膳立て抜きでは厳しいと判断。

身代わりのタイミング以外でプレイングはそこまで求められず、勝つ時も負ける時もそれが事前に分かる。



ガブリアス


いわゆるスカーフガブリアスでこちらもよくいるテンプレ型。

スカーフ型は意地にすべきか陽気にすべきかで意見が分かれるところではあるが、意地で運用した際に陽気スカガブに幾度となく負けたので陽気に変更した。

対スカーフイダイトウとして見ても、ステロ等がなければ意地でも逆鱗が乱1にすらならずお墓参りを耐えるかどうかの乱数ゲーなので陽気でいいと判断。

当時はこれで運用していたが、今使うとなったらお墓参りを耐える確率を増やすためにAやSをBに割くかもしれない。

ゲンガーとメガマフォクシーで相手はラス1になっているはずだが、そうなっておらず相手がラス2以上で後ろにフェアリーor飛行がいる可能性がある場合、逆鱗を打つか地震を打つかの選出当てクイズが唐突に始まる。


■選出解説

基本はウツボドヒドピクシーの並びで選出する。各ポケモンの動かし方は個体説明の通り。

しかし、フシギバナや腐食(メガ)キラフロル、コメパン持ちルカリオなどに対しては勝つことはおろか引き分けに持ち込むことすら厳しい。

これらに対して穴埋めで補完できる構築単位の解答を必死に考えた挙句、解が存在しないという結論に至った(自分の頭が悪いだけかもしれない)。

その結論に基づき、それらが見えた場合は割り切って後者のゲンマフォガブを選出する。つまり、この構築ははっきりと3:3で選出が分かれている。

そのため、相手の手持ちに厳しいポケモンがいるかどうかで2つの選出パターンをシステマチックに判断すればよく、選出において悩むことは特にない。

多分ポケモンの選出を複合させた方がいい時もあると思うんですけど(名推理)。



■ウツボドヒドピクシーで厳しいポケモン

メガフシギバナ

勝てない(真理)。

メガウツボットのはたきでは火力が出ず、光合成でのHP管理とメガフシギバナの火力が高くないことも相まってとびだすなかみでの相打ちも極めて狙いづらい。

ドヒドイデではまとわりつくことしかできず、大地の力でDダウンを引いたら負ける。やどりぎを打たれたら更に厳しい。

ピクシーはヘドロばくだんを打たれまくってそのうち毒って苦しい。こちらのムーンフォースで突破を狙える訳でもない。

メガフシギバナを出された時点で基本負けで、どうあがいても勝つことはない。滅茶苦茶運が良ければ引き分けることはできる。

このメガフシギバナという存在を重く見て、もう片方の編成にメガマフォクシーを採用しているのがある。


(メガ)キラフロル

毒化粧の場合はメガウツボットとドヒドイデで撒かれたどくびしを回収できるためそこまで脅威ではない。しかし、腐食の場合は全く話が違う。
メガウツボット、ドヒドイデ、ピクシーどれも遂行速度が遅いため、腐食により毒を回されるとほぼ負けが確定する。

また、メガキラフロルも極めて重たいポケモンであり、タイプ不利のピクシーは勿論、大地の力でドヒドイデも厳しい。

メガウツボットでとびだすなかみを含めてどうにか相打ちにするしかないが、メガキラフロルが着地するタイミングで対面をメガウツボットにしておかないとそれも難しいので、相手の手持ちにキラフロルが見えた時点で素直にもう片方の選出にした方が吉。


メガルカリオ

コメパン持ちの場合はピクシーで受けることが厳しい。コメパンを持っておらずバレパンの場合は何とか受け切ることができる。

ドヒドイデもHD特化であることも相まって厳しく、地震を持たれているといとも容易く葬られる。

コメパン持ちルカリオの場合はメガウツボットで相打ちに持ち込むのが安定しそうだが、剣舞をアンコールで縛ると相手がコメパンを打つタイミングが大幅に遅れ持っているかどうかの確認ができず、相手の手持ちをにらめっこして搭載技読みをしなくてはいけない。かといって剣舞をアンコールで縛らないのも裏目は多数存在する。

なお、特殊型ルカリオだった場合は基本的にドヒドイデで受けきれるため晴れやかな気持ちになる。

裏選出でスカガブを採用した理由がこのコメパン持ちメガルカリオの存在である。


メガマフォクシー

メガウツボットで何としてでも相打ちを取らなければならないポケモン。

悠長に草分けなど打ってる場合ではなく、はたきですぐにHPを削って相打ちの準備に入る。

しかし、相手の後続次第ではその後の展開が厳しくなることもあり、相打ち必須な時点で窮屈な思いをさせられる。


メガフラエッテ

こちらもメガウツボットで相打ちに持ち込むことが求められるポケモン。

フェアリー技しか持っておらず身代わりもない場合、ドヒドイデで毒らせて勝つ可能性はあるが、メガウツボットとエスパーが一貫しているため、対面でメガウツボットと鉢合わせた場合にドヒドイデに引きづらい。

メガウツボットで草分けから入り、瞑想を積んできたらそれをアンコで縛ってラッキーという展開はある。


メガサーナイト

要メガウツボット相打ちポケモンの1体。

HBピクシーではメガサーナイトの火力を受け切ることができない。


ドドゲザン

総大将1.2倍発動時の火力が重く、メガウツボットが倒された後に出されると絶望する。

コスパを積んでいない状態でのピクシーではアイへを受け切ることができず、ドヒドイデでまとわっているうちに剣舞を積まれてドゲザンでやられる。

時間をかけにかけた試合でラス1ドドゲザンに全てを破壊されることも多く、こいつが出てきた場合はこちらが土下座しながら必死こいて引き分けを目指す惨めな姿を晒すことになる。


フーディン

数は少ないが、1度マジックガードでとびだすなかみを無効化されてボコボコにされた。


アーマーガア

はたきで残飯を落としても突破することができない。

そのため、こいつが相手の選出にいた時点で引き分け以下となるが、こいつにやられるということもないのでちゃんと相手の裏をケアしながら立ち回れば基本引き分けになる。

こいつに引き分けることが多く、その際はずっとポケソルの動画を見ていた。多分相手もネトフリかなんかを見てる。



■終わりに

冒頭の通り、M-1で使用していて一番面白い構築だった。

自分がサイクル寄りの構築が好きなこともあるが、メガウツボットを絡めた受け回しというのは唯一無二であり、今後も使える機会があれば使用してみたい。

ただし、火力の高いポケモンや鉢巻眼鏡といった火力系の持ち物が今後解禁されると、この並びでは受け切ることが難しくなるため、この構築は今が一番輝いているのかもしれない。

中期でレート2200に乗ったことも踏まえて弱い構築ではないと思われるが、素直に不意打ち採用型のメガウツボットで対面構築寄りに組んだ方が分かりやすく活躍は見込めそう。

異質な構築のため他者様への参考になるかは怪しいが、似たような構築を考えたり使用したりしている方への参考になったら幸いです。