
【SV仲間大会】ウェザーボール 1on1
■ 概要

【ウェザーボール 1on1】は『Pokémon Champions』発売二日前の2026/4/6(月)に行なわれたSV末期の仲間大会です。今回はその大会の考察と結果について書いていきます。
初めにルールは以下の通りです。
PTに登録できるポケモンは1匹
覚えさせていい技は「ウェザーボール」のみ
準伝説・伝説・幻ポケモンは禁止
テラスタル禁止
持ち時間3分、総合時間10分
対戦上限は30戦
技は一つ、テラスタルも禁止されているので有利不利がはっきりと出ます。
まず、今回のメインとなる「ウェザーボール」は天候が変わっていると威力が2倍になり、タイプが変化する技です。天候を変化させる特性を持つポケモンは、そうでないポケモンと対面したときに、狙ったタイプと高い威力で技を繰り出せるので有利と言えるでしょう。
次に、打つ技は一つのみであり、火力アップアイテムはこだわりメガネを超えてきません。
回復アイテムに関してもオボンのみが1/4回復で1.25倍、ピンチベリー(フィラのみ etc...)が1/3で1.33...倍となっており、倍率としてはこだわりメガネを越えてきません。
唯一、とつげきチョッキは同等の倍率を誇りますが、基本的にはこだわりメガネと同じことであり実質的には1強に近いアイテムとなっています。

以上を踏まえて、天候を変更できるポケモンを見ていきましょう。条件に当てはまるのは6匹でした。
・キュウコン
・キュウコン(アローラ)
・ニョロトノ
・ペリッパー
・コータス
・ユキノオー
中でも注目したいのは天候の補正も加わる晴れと雨です。これらはとくこうの数値が1.5倍されているに等しく、打ち合いでは非常に有利になることが予測されます。
更に条件を満たす4匹について考えると、コータスが最も遅く天候の取り合いでは有利です。キュウコンは苦手な雨に天候を握られることになるので、晴れの中ではコータスが強いように思えます。

雨はとくこうの数字こそペリッパーが高いものの、特殊耐久に大きな差があり基本的にはニョロトノが優位に思えました。ですので、こちらはニョロトノを基準とするべきでしょう。

となると、次に確認するのはこの2匹の打ち合いです。天候は晴れになるものの、特殊方面の数値と素早さではニョロトノに利があります。
さしあたってのダメージ計算では互いにこだわりメガネ持ち、CD振り、性格補正はとくこうにかけて行ないます。努力値をすばやさに振る意味は、互いに確定数が同じ、CDを削る余裕がある、その分を素早さに回すことで行動順が入れ替わる場合のみ発生するので、これで結果が大きく変わることはないはずです。
C150(252+) コータス 晴れ こだわりメガネ →H166(4)-D152(252) ニョロトノ
63 ~ 75 (38.0 ~ 45.2%) 確定3発C156(252+) ニョロトノ 晴れ こだわりメガネ →H146(4)-D122(252) コータス
54 ~ 64 (37.0 ~ 43.9%) 確定3発
結果は、天候を取られてもニョロトノが打ち勝つことがわかりました。よって、天候を変化させるポケモン同士が当たった場合には全てニョロトノが勝つということになります。
(ユキノオーもニョロトノに対して天候を取れますが、こおりタイプになったウェザーボールがユキノオーに対して等倍、ニョロトノに対して半減となり、打ち勝つことができません。)
次にこのニョロトノに勝つ方法を考えます。
最も簡単なのは水タイプの技を無効にしてしまうことでしょう。
・ニョロボン(ちょすい)
・ラプラス(ちょすい)
・シャワーズ(ちょすい)
・ニョロトノ(ちょすい)
・トリトドン(よびみず)
該当するこれらのポケモンは特性:あめふらしのニョロトノ(以降、ニョロトノとは特性:あめふらしのものを指します)に対して必勝になります。

また、ダメージを1/4に抑えられるポケモンも同じような立場に該当します。
・キングドラ
・ルンパッパ
の2匹は同じグループと言えるでしょう。
では、これらに勝てるポケモンはどのようなものになるでしょうか。
今度は天候が変わらなければウェザーボールがノーマルタイプのままとなるので、ゴーストタイプのポケモンならば勝てそうです。
・フワライド
・ユキメノコ
条件を満たすのは上記の2匹です。

そして、この2匹はニョロトノに勝てないのでこれで一旦の三竦みが完成しました。
■三竦みの打開

次に目指すのがこの三竦みの打開です。理想を言えばこれら全てに勝てる最強のポケモンを見つけることですが、叶わなかった場合でも二つに対して有利を取れる立ち位置は見つけたいところです。
まず、天候ポケモンをズラして貯水組に対して勝ちに行けるかを考えます。これが実現できればニョロトノには不利を取るものの、残る2/3に対して有利が作れます。
そこで改めて貯水組+αを見直すと全てが水タイプであることがわかります。
・ニョロボン(ちょすい)
・ラプラス(ちょすい)
・シャワーズ(ちょすい)
・ニョロトノ(ちょすい)
・トリトドン(よびみず)
・キングドラ
・ルンパッパ
この中には先ほど全ての天候との打ち合いに勝ったニョロトノが含まれています。したがって、状況が変わるのは素早さの関係から天候を奪えないキュウコンとキュウコン(アローラ)のみです。

貯水組を考えるとシャワーズの数字が火力面でも耐久面でもニョロトノを上回っており、実際に選択するならこちらとなるでしょう。また+αのキングドラは晴れに対しても1/4の耐性を持っており、こちらも魅力的な選択肢です。
つまり、キュウコンを選ぶとシャワーズに勝てる可能性はあるかもしれないものの、キングドラに対しては厳しいでしょう。
キュウコン(アローラ)を選ぶとキングドラに勝てるものの、シャワーズには勝てなそうです。
となると、天候組は同じ天候組に対して不利を背負っても、十分なリターンを得られないように思います。
続いて、貯水組から、貯水組かゴースト組を崩しに行ける方法を考えます。
上記の7匹の中にはこの条件を満たすポケモンはいないので、新たにニョロトノに対して打ち勝てるポケモンを探します。
特殊耐久順に並べるとヌメルゴンは十分な数値をしているように見えました。

C156(252+) ニョロトノ 雨 こだわりメガネ →H184(148)-D184(108) ヌメルゴン
54 ~ 63 (29.4 ~ 34.3%) 乱数3発 : 4.9%
C178(252+) ヌメルゴン 雨 こだわりメガネ →H166(4)-D152(252) ニョロトノ
50 ~ 59 (30.2 ~ 35.5%) 乱数3発 : 26.66%
実際に計算をしてみても基本的には打ち勝てます。配分を工夫すれば確定耐えも可能そうです。
C178(252+) ヌメルゴン こだわりメガネ →H206(4)-D147(252) シャワーズ
34 ~ 41 (16.5 ~ 20.0%) 乱数6発 : 99.99%
C172(252+) シャワーズ こだわりメガネ →H184(148)-D184(108) ヌメルゴン
27 ~ 32 (14.7 ~ 17.4%) 乱数6発 : 1.3%
貯水組で最も数値の高いシャワーズにも打ち勝てます。これは貯水組+αの中では最上位にくるポケモンと言えるでしょう。
そして、次いで特殊耐久の高いヌメルゴン(ヒスイ)は鋼タイプを持つことでそのヌメルゴンとの打ち合いでも有利が取れるポケモンです。

しかし、今度はニョロトノに対してHP種族値と素早さの低さが響いてしまい打ち勝てません。
C156(252+) ニョロトノ 雨 こだわりメガネ →H179(188)-D179(68) ヌメルゴン(ヒスイ)
55 ~ 66 (30.8 ~ 36.9%) 乱数3発 : 67.4%
C178(252+) ヌメルゴン(ヒスイ) 雨 こだわりメガネ →H166(4)-D152(252) ニョロトノ
50 ~ 59 (30.2 ~ 35.5%) 乱数3発 : 26.66%
したがって、貯水組に有利な貯水組の枠はヌメルゴンとなりそうです。
一方でヌメルゴン(ヒスイ)は高い特殊耐久と鋼タイプを持ち、ゴースト組の攻撃に対してたべのこしの回復を間に合わせることで有利を取れる可能性を見出しました。
C156(252+) フワライド こだわりメガネ →H187(252)-D222(252+) ヌメルゴン(ヒスイ)
10 ~ 12 (5.4 ~ 6.5%) 乱数16発 : 0.06%
たべのこしの回復量11で殆どイーブンとなり、ここでは低い素早さのお陰でわるあがきを先に打つこともありません。これは目論見通りに行きそうでした。
そうなるとヌメルゴン(ヒスイ)はニョロトノに負け、貯水組に勝ち、ゴースト組に勝ちに行けるポケモンであり、立ち位置としてはゴースト組に位置します。
もう一つのゴースト組からゴースト組を打開する立ち位置のポケモンもこれで見つかりました。
■もう少し考える

ここまでの現状を整理します。
天候組は貯水組を出し抜きづらく、ニョロトノの1強です。
貯水組は本当に貯水を持ち出すのは過剰であり、ヌメルゴンがトップに立っています。
ゴースト組は天候組に抗う手段がなく、ゴースト組に勝てるヌメルゴン(ヒスイ)が有力です。
したがって、
ニョロトノ←ヌメルゴン←ヌメルゴン(ヒスイ)←ニョロトノ
という三竦みができあがっています。
その上で改めて考えると先ほどと違い貯水組が水タイプからドラゴンタイプになりました。したがって、キュウコン(アローラ)を使うことで、貯水組とゴースト組に対して勝ちを狙えるようになっています。

つまり、
貯水組とゴースト組を意識するならキュウコン(アローラ)かヌメルゴン(ヒスイ)
天候組とゴースト組を意識するならニョロトノ
ニョロトノを意識するならヌメルゴンかシャワーズ
という5匹が候補になりました。
……ですが、この候補で納得はできませんでした。それは三竦みから勝ちたい二つを挙げるなら天候組と貯水組だったからです。
まず少ない考察で辿り着き、選択肢も多い貯水組は最大手になるだろうと予測できました。その上で、今回は一週目にいるニョロトノが天候組にも勝てる天候組となっており、キュウコン(アローラ)やゴースト組に負けるのを嫌う一巡したプレイヤーも一定数ながれるだろうと推測されました。
よって、ここから貯水組に勝てるノーマルタイプを半減するポケモンを探します。新しく候補となったポケモンは2匹です。
・ドータクン
・エンペルト
ドータクンは耐性面からニョロトノに打ち勝つことはかないません。
エンペルトも素早さがニョロトノよりに負けており、数値もヌメルゴン(ヒスイ)より幾分見劣りするものです。しかし、水タイプということは雨下のウェザーボールにタイプ一致補正がかかります。これは種族値を1.5倍していることに等しく、ダメージ計算をする価値はありそうでした。

『ダメージ計算ツールSV byポケソル』を開き、

特性あるやん!
と気付きました。素晴しいUIのおかげですね!
C156(252+) ニョロトノ 雨 こだわりメガネ →H160(4)-D153(252) エンペルト
65 ~ 77 (40.7 ~ 48.2%) 確定3発
C179(252+) エンペルト 雨 こだわりメガネ →H166(4)-D152(252) ニョロトノ
187 ~ 220 (112.7 ~ 132.6%)
75 ~ 88 (45.2 ~ 53.1%) 乱数2発 : 29.68%
112 ~ 132 (67.5 ~ 79.6%) 確定2発
げきりゅうなしでは中乱数で2発のところを特性込みで確定2発に収まります。したがって、天候組(ニョロトノ)に勝ち、貯水組に勝てる立ち位置をエンペルトなら実現できそうです。
やっぱり、こういう1発目と2発目でシチュエーションが変わる場合は加算計算ができる『ダメージ計算ツールSV byポケソル』に限ります!
最終的にはニョロトノとの打ち合いで乱数が動かない範囲でCDを削り、気持ちSを伸ばして同族を意識しました。因みに仲間大会では同族勝負が発生して同速でした。Sを振らなかったら負けていたので価値のある微調整となりました。
■結果

参加者202名、対戦成績は21-9、最終10位でした。
対戦の内訳は、ニョロトノ6、晴れ4、ゴースト3、ヌメルゴン(ヒスイ)2、エンペルト1、天候メタ14(ヌメルゴン4、シャワーズ3)です。
負けはコータス2、キュウコン2、ヌメルゴン(ヒスイ)2、ユキメノコ3です。
ヌメルゴン(ヒスイ)をゴースト組とした場合、天候組10、貯水組14、ゴースト組5、エンペルト1となります。天候組と貯水組に勝ちに行く判断は悪くなかったように思います。
使用率は以下の通りです。(13位以下は割愛)
ニョロトノ
ヌメルゴン
ユキメノコ
ヌメルゴン(ヒスイ)
シャワーズ
コータス
ゲッコウガ
フワライド
キュウコン
チルタリス
キングドラ
エンペルト
エンペルトの特性、性格、道具の割れ方をみると、ここが3人だったと思われます。
ゴースト組にあたった数が全体比率に比べて1、2回少なかったと予測されるので、当たり運は恵まれていました。
この当たり方だとニョロトノは9-15(残りミラー)、ヌメルゴンは10-6(残りミラー系統 シャワーズは7割くらい勝ち)、ヌメルゴン(ヒスイ)は14-13(残りミラーとエンペルト)、キュウコン(アローラ)は9-14(残りヌメルゴンとシャワーズ以外の貯水組)となります。
上記に挙がった候補の中では最も勝率の出る選択はできました。
■反省点
今回の考察はゴースト組からゴースト組を解決する方法をヌメルゴン(ヒスイ)にしてしまったせいで、ゴースト組の持つヒメリのみが抜け落ちています。

ヒメリのみを持ったフワライドやユキメノコにたべのこしヌメルゴン(ヒスイ)は勝てません。したがって、ヌメルゴン(ヒスイ)は貯水組とエンペルトに勝てるだけのポケモンであり、わざわざ選択する理由はないというのが正当な評価になります。
ここまで目を通していただきありがとうございます。ランクマッチのような長距離走は苦手なので、これからも単発の記事を気が向いたらあげていこうと思います。
まずは他にも仲間大会の考察が残っているので、そちらを記事にする予定です。興味がありましたらまた足を運んでいただけると嬉しく思います。
ポケモン作品全般をゆるーく遊んでいます。 主に特殊ルールや対戦以外の考察だったりを書いていく予定です。