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目眩く くるめ

くるめ

【M-1 シングル 最終2608 199位】波濤変幻カバカイガルド

【はじめに】


はじめまして、くるめと申します。

SV末期ではミライドン構築を使ってランクマッチに潜っていました。


今期は最上位帯での争いにかすりもせず、非常に悔しい結果で終わってしまいましたが、レギュレーション変更直後において、情報は多いに越したことはないと思うので、自身の思考過程を構築記事の形で残します。何かしら参考になる部分があれば幸いです。


また、当記事のリンクは全て無断転載であり、要望があれば削除いたします。


(以下常体)

【環境考察】


新レギュレーション1シーズン目で勝ち切るには、プール内のポケモンを正しく評価することが必要不可欠である。そこで、自分は1週間ごとに各ポケモンの評価を見直し、自分視点でのキャラランクを更新していた。最終的なランクは次の通りである。


また、レギュM-Aは使用可能なアイテムに制限があることが特徴的なルールであり、これにより一部ポケモンや戦術の評価が今までと大きく異なる。特に重要なのが以下の3点である。

  • 眼鏡と鉢巻の不在により、カバルドン、持久力ブリ、ブラッキー、アーマーガア、ドヒドイデなどの受けを、数値で崩せるポケモンが一部メガに限られているため、基本的にタイプで崩す必要がある

  • ゴツメの不在により、猫騙し、トリプルアクセル、親子愛などの技や特性の価値が上がっている

  • 光の粘土の不在により、展開構築の幅が狭まっている

その他、レギュM-Aの環境について特筆すべき点は以下の3点である。

  • 一般枠 : ステまきガブ、カバルドン、持久力ブリ、スカーフイダイトウ
    メガ枠 : メガフラエッテ、メガスターミー、メガピクシー
    以上のポケモンは、明確な回答がないとドローすら取れないため、対策必須である

  • ガブリアス、カバルドン、ブリジュラス、キラフロルなど、ステロ撒きに強力なポケモンが多く、拒否しきるのはメガピクシーを絡めない限り現実的ではない
    そのため、ステロを重く踏むポケモンはそれだけで評価が落ち、ストッパーの役割を期待できないため、襷の価値が低い

  • ギルガルド、ブリジュラス、アーマーガア、ドドゲザン、メガルカリオ、メガハッサムなど、1手で試合を終わらせる強力な鋼枠が多く、多くの試合で選出に絡んでくるため、鋼に隙を見せすぎない選出を組む必要がある

【構築経緯】


自身の得意とする、2エース+1クッションの形を基本選出とするサイクル・対面ベースのスタンを組むにあたり、現環境で高い地位を占めるクッションであるオボンカバルドンから構築を組み始めた。7世代でこそ触ってこなかったものの、8,9世代において使用に耐える環境では常にカバルドンスタンを使い続けてきたので、練度には自信があったことも大きい。


カバルドンスタンは、伝統的に次のように構成される :

カバルドン+鋼+飛行+高速エース+地面崩し+自由枠

7世代におけるカバマンダガルド、8世代におけるカバザシサンダー、9世代におけるカバ(ディン)カイサーフなど、各世代で結果を残したカバルドンスタンはおおむねこの構成になっている。(注1)

リリース2週目時点で、ひとまずこの構成に倣って構築を仮組みすることにした。

まず、鋼枠にレギュM-Aで最も強いポケモンである残飯ギルガルドを、飛行枠に飛行タイプを有するメガ枠の中で、最もパワーが高いポケモンであるメガカイリューを採用した。

ここまでで相手のイダイトウ、メガスターミー、メガギャラドスがどうしようもないので、高速エース枠にスカーフマスカーニャを採用した。また、当時流行していたガブ+ブラッキー+メガゲンガーorメガハッサムに対して強く動かせると考え、地面崩し枠として、身代わり採用の神秘の雫ゲッコウガを採用した。(実際にはブラッキーへの崩しとして十分に機能しなかった) 自由枠は上手くまとまらなかったので、ひとまず新メガの中で最も見た目が好みなメガマフォクシーを採用して試運転を行った。

試運転を通じて、以下の5点の課題が見つかった。

  • ブラッキーを崩せない
    ゲコ+カバで崩すつもりだったが、激流込みでも全く火力が足りなかった

  • 瞑想メガピクシー+ウルガモスに勝てない
    メガマフォクシーでドローを取るつもりだったが、マジフレのppが瞑想に対して足りなかった

  • メガガルーラ+アシレーヌが重い
    ガルドアシレ対面で裏のガルーラに一貫する技がないため、サイクル下で負荷がかからず、レンチ氷の試行回数を十分に与えてしまっていた

  • メガミミロップが重い
    ガルドに強いトリプルアクセル持ちであり、剣舞やアンコを考えるとカバでの処理も安定しなかった

  • 物理ガルドがメタ対象になっている
    当時は剣舞お札ガルドが受け崩しを担っている構築が多く、それに対するメタとして、持ち物なしが流行しており、物理ガルドが非常に動かしづらかった

メガマフォクシー以外の使用感は良かったため、上記の課題に加えてメガルカリオの選出抑制が可能なことを条件に(取り巻きのギャラドスにマスカの選出が強要されており、マスカを起点に剣舞を積まれると、そのまま試合が終わってしまうため)様々な自由枠を試しながら潜っていた。

(試していた中で、特に使用感の良かったポケモンを以下の記事にまとめている)


ところが、リリース2,3週時点でレート2200前後で停滞してしまっていたので、様々なプレイヤーの配信を参考に、自由枠を模索していたところ、ほかぜさんのメガスターミーを採用した形のカバカイガルドが強そうだと感じたため、ギルガルドの型をHDベースのシャドボアイヘに変更した上で、2メガ目にスターミーを採用した並びをしばらくの間使用していた。


メガスターミーの使用感こそ良かったものの、以下の4点が気になった。

  • 相変わらずブラッキーが無理
    このポケモンを倒すために、いずれかのポケモンの構成を歪めて解決することを考えたが、どれも単体性能を著しく損なうか、あるいは崩しとして不十分であったため頭を悩ませていた (具体的にはカバの地割れ、蓄える+ボディプ採用、カイリューの気合玉採用、マスカのじゃれつく、毒びし採用、ゲコの毒びし、挑発採用を検討した)

  • メガスターミーとマスカーニャが共にブリジュラスで止まり、相性が悪い

  • マスカとゲコが共に悪タイプを持つせいで、アシレーヌとメガミミロップに対して窮屈な選出を強いられる

  • ギルガルドが裏にかける負荷が軽く、サイクル負けしやすい
    アイヘ採用のギルガルドは、メガフラエッテが大きく個体数を伸ばした3週目以降の環境にマッチしてはいたものの、自分がこのルールで最強のポケモンだと信じているギルガルドを最強の型で使っていないのは、プレイヤーとして一貫性に欠けると感じていた

この時点で、メガカイリューが明確なメタ対象として認識され、非常に動かし辛かったこと、相手のイダイトウ、スターミー、ギャラドスを見た時点でマスカの選出が強制されるため、選出率が非常に高くなっていることを認識していた。

そこで、構築のコンセプトを「相手の鋼枠を取り巻きで排除し、スカーフマスカの一貫をつくる」と捉え直して再度、補完枠探しの旅に出たところ、たなけーさんが配信で使っていた徹底光線メガルカリオが条件にピッタリ合致したため、採用した。



また、雫ゲコは非常に強力なポケモンであったものの、マスカと同時選出した際の動かし辛さが気になったため、泣く泣く解雇した。代わりにメガガルーラ+アシレに強く、マスカ+ルカリオ@1の選出で相手のスカガブをケアする際に、カバを投げづらい場合のオプションとなれる地面崩し枠である、ラムギャラドスを採用した。さらに、ギルガルドの構成を最もパワーが高いA特化ポルガイ+聖剣に戻して、構築が完成した。

【コンセプト】


  • 初手マスカで呼んだ鋼を取り巻きで排除し、スカーフマスカの技を一貫させる

  • 2エース+1クッションの形を基本選出とするサイクル・対面ベースのスタン

  • 圧倒的高火力や広い技範囲による崩し

【個体紹介】


(※採用順)

① カバルドン


  • S : 3振りハラバリー抜き

相棒枠その1、ステロ撒き兼クッション


現環境における他のステロ撒き(ガブリアス、ブリジュラス、キラフロル)と比較した際、このポケモンの最大の強みは、ステロ撒きと欠伸展開を1枠で両立できる点にある。

さらに、怠けるによるドロー展開を取りやすく、クッションとしての安定感も高かった。

また、特性の砂が非常に偉く、体力ミリでも残っていれば、砂4回分のスリップを得られるほか、リザYのメガを確認した後の後投げから有利展開を取れる点が強力だった。


技構成は上記の役割を遂行するための4つで完結してしている。対クエスバトンなど選出段階で吹き飛ばしが欲しい試合は一定数存在したものの、他の技を切ってまで採用したいと感じる場面はなかった。

また、Sラインについては、水浸しハラバリーに破壊される試合があまりにも多かったため、気休め程度に伸ばした。しかし案の定、最終日に当たった水浸し持ちには全て抜かれていた。


ディンルーが使用可能な環境ですら、常にカバを握り続けてきたレベルの異常カバ愛者なので、数値受けが成立しやすいデフレ環境においてはかなり使いやすいポケモンだった。

その一方で、終盤になるにつれて、ほぼ全てのサイクル構築がイダイトウやメガスターミーといった高火力水を採用し始めたため、相手が選出しているか否かに関わらず、こちら視点常にマスカ釣りの択が生じてしまうのが難しかった。

② ギルガルド


相棒枠その2、鋼枠


眼鏡・鉢巻がない環境においてワンパンできるポケモンが限られる高い耐久、半端な受けを許さない圧倒的な火力、現環境の高速エースに通りがよいタイプの先制技、自然にサイクル加入できる優秀な耐性など、あらゆる要素が一級品であり、シーズンを通して高く評価していたポケモンだった。

さらに残飯を持つことで、初動で数的不利を取ってしまった際も、キンシ択を合わせたり、2連キンシを通すことで、体力を保持しながら残数を返すことができるため、高い捲り性能を獲得できる。


このポケモンは、ブレード状態で相手の積み技持ちのポケモンと対面した際の、キンシor攻撃の択が頻発するため、択が強いプレイヤーにしか使いこなせないポケモンだという誤解を受けがちである。しかし、この場面のみを切り取った場合、それは単なるじゃんけんに過ぎず、多少の勝率の差はあれど、プレイングが大きく介在するわけではない。真にプレイヤーの力量が反映されるのは、選出単位で見た場合に、目の前の択に負けてもまだ試合が続くかどうかの判断力に基づいた、適切な択の重み付けにこそある。この点において、7世代において長らくこのポケモンを使い続けて培った練度を反映することができた。


ただ、最終的に制した方がそのまま試合に勝利するような完全2択が生じてしまうことも多い。最終日はこの勝負択にことごとく負けてしまい、悔しい思いをした。


③ メガカイリュー


  • S : 準速ブリジュラス+2

メインのメガ枠


現環境において、一般枠で持久力ブリの処理が安定するポケモンが非常に少ないため、メインのメガ枠は特殊アタッカーが望ましいと考えていた。

その中でもメガカイリューは、流星群による高い瞬間火力とマルスケによる行動保証、準速ブリまで抜けるSラインによって、ブリの頑丈と持久力に両対応しやすい特殊メガとして、高く評価していた。

また、浮いている枠で強いポケモンが少ないこの環境において、選出に絡みやすいメインのメガ枠で地面の一貫が切れることにより、スカガブに隙を見せづらい選出を組みやすい点も偉かった。


技構成については、ブリやガブへの瞬間火力としての流星群、構築単位で面倒になりがちな草メガ(フシギバナ、スコヴィラン、メガニウム)やガモスへの打点としてのエアスラ、コンセプトの鋼崩しを行うための火炎放射を確定とした。

残る一枠については、アシレへの打点として10万ボルトを採用していた時期もあったが、最終的に、草メガ+特殊受けステロ撒き(バンギラス、キラフロル)に対してサイクルを回せ、ハラバリーに触らない選択肢を取れる、羽休めに落ち着いた。

配分は適当だが、ここまで耐久に回すことで、ステロを踏んだ上で行動保証を失わない対面も多く、使いやすかった。


強いポケモンだと認知されていなかった環境初期は、単体で試合を終わらせるほどの強力なメガ枠として信用して選出できていたが、環境が進むにつれて徐々に動かしづらさも目立つようになった。具体的には、メガフラエッテの増加に加え、100族メガ(カイリュー、ガルーラ)のSラインが準速まで伸び始めたことで、シーズン序盤ほど安定して選出できなくなっていた。


④ マスカーニャ


  • S : 準速102族+3

構築の軸


当初は、カバルドンで不利を取りやすいイダイトウ、メガスターミー、メガギャラドスへのストッパーとして採用したポケモンだった。しかし、シーズン終盤になるにつれてこれらのポケモンが急増し、マスカの選出を強要される試合があまりにも多くなったことで、いつの間にか構築の軸へと成り変わっていた。


一般に、上から蜻蛉返りは噛み合いに展開が大きく左右されやすい行動であるが、このポケモンは型の匿名性が低いことにより、かえって噛み合いを減らしやすかった。鉢巻がないことにより、相手視点で最も可能性の高いスカーフを切る選択肢はない。そのため上位帯に限れば、初手からスカーフアクセルを押されるだけで負ける選出をするプレイヤーは少なく、相手側の引き先が比較的読みやすかった。
そのため、相手の鋼引きに対して安定して蜻蛉返りを合わせやすく、そこから鋼崩しとの対面を作ってスムーズに崩しへ移行し、数的有利を獲得する展開を作りやすかった。


技構成について、メガ後ギャラへの遂行のためのトリフラ、当てさえすればガブとメガカイリューへの遂行や、ミミッキュの皮貫通、カバが不利を取る浮いた身代わり持ちへの回答となる最強技のアクセル、非メガギャラへの遂行やスカーフイダイorメガスターミー+アマガに対して一貫する初動となるカンチ、初動のための蜻蛉で完結している。


調整について、Sを伸ばすメリットがミラー、陽気スカガブ、殻破メガカメックスくらいであり、これらのためだけにSに振るのが努力値の無駄だと判断し最低限にとどめ、余りを耐久に回している。これにより役割対象の高火力水に受け出して、先制技まで耐えるのが偉かった。陽気スカガブのみネックだが、構築単位で厚く見ているので、立ち回り次第で十分対応可能だった。


⑤ メガルカリオ


裏メガ枠


構築全体で重かったブラッキーへの崩しや、メガカイリューを投げたくないガルーラ軸、ロップ軸へ投げる、鋼崩し兼裏メガ枠として採用した。


徹底光線による、数値受けを許さない圧倒的な瞬間火力によって、メガカイリューで崩すのが難しい保守的なサイクルを強引に破壊できる性能が非常に魅力的だった。
また、ガブに対して、対面からだと不利を取ってしまうものの、ASには一致技+真空波へ受け出しを許さず、耐久振りには上を取れているため、いかなる型に対しても、引きからの対応を許さない。そのため、ガルーラ軸など前のめりな構築に対して、カバの対面操作と合わせて強く動かすことができた。


技構成について、安定打点の波動弾、瞬間火力による崩しが可能な徹底光線、ロップに通る先制技である真空波に加え、フェアリーへの遂行が安定するラスカを採用したが、ギルガルドとイダイトウへの打点となる悪波が欲しい場面も多かった。


欲しい要素をほぼ完璧に満たす、優秀な裏メガ枠ではあったものの、メガスターミー、メガリザードン、イダイトウ、ギルガルドなど、明確に不利を取るポケモンが役割対象と同居している構築に対しては、どうしても選出択を拒否しきれない点が難しかった。また、鋼タイプを共有するガルドとの同時選出が難しく、フェアリーに対して対面的にしか遂行できない点が窮屈に感じた。


⑥ ギャラドス


  • S : 無振りブリジュラス+4

補完枠


メガガルーラorメガマフォクシー+アシレに対して強い地面崩し枠でありながら、浮いている駒として、メガルカリオと合わせてスカガブの一貫を切れることを評価して採用した。


技構成については、ガブへの遂行技の雪雪崩、アシレをはじめとする低速水に対する役割破壊のためのウィップ、マフォやガルーラの取り巻きのガモスに対する遂行技の滝登りに加えて、ガルドとブリに隙を見せすぎないための地震を採用した。


ウィップを当てさえすれば、低速水を処理してカバで詰める展開に移行できる点や、威嚇を絡めたサイクルの補助が可能な点など、器用なポケモンではあったが、受けで簡単に止まるためサイクルを前提とするのにも関わらず、ステロを重く踏む点が致命的だった。


サック―さんの並びが出てから気付いたが、この枠は明らかにHDベースのねむカゴミトムの方がよい。こちらであれば、後攻対面操作からメガルカリオの押し付けが可能で、ステロも痛くない。

【選出】


基本的にマスカーニャ+鋼崩し(メガカイリュー、メガルカリオ、ギルガルド)+クッション(カバルドン、ギャラドス)で選出する。


この選出パターンを軸にすることで、マスカ―ニャ+鋼+飛行orカバルドン という並びになりやすく、結果として相手のガブリアスに対して自然と隙を見せづらい選出となる。

【重いポケモン】


  • 甘える+瞑想メガフラエッテ
    ガルドが対面から負ける。HDアイヘでも勝てないので諦めることにした。

  • メガミミロップ
    剣舞、マッパ、アンコ、カンチ、アクセルのいずれかを切ることになり、安定しなかった。

  • ハラバリー
    前述のとおり水浸しハラバリーのSラインが上がっており、カバがカモられて即負けする試合もあった。

  • ブラッキー
    ルカリオを絡める以外に処理ルートがなく、取り巻き次第で選出できずにカバでドローを取るしかない試合があった。

  • ドヒドイデ
    単純に崩せない。ほぼいなかったので、カバ+カイリューによるドローで満足していた。

【結果】


TN 桃山みらい 最終2608 199位

(キラッとプリ☆チャン 主人公より)

【最後に】


最終日、命中不安技を大量に採用したことを加味すれば、かなり上振れていたのにも関わらず、大きく負け越してしまい、本当に悔しいシーズンだった。


潜っている最中は、マッチングする構築全てに対して不利だと感じていたため、シーズン終了直後は、敗因が構築の完成度の低さにあるものだとばかり考えていた。しかし後から、似た系統の構築が結果を残している事実を知り、本当の敗因は、負け癖がついたことで選出択とまともに向き合えなくなり、弱気な選出や消極的なプレイを繰り返していたことにあったのだと思い直した。


以前から、最終日の重要な時間帯で平時と同じようなプレイができなくなることは、自分の大きな課題だった。SV末期は、同じレギュレーションが長期間続いたことで環境が煮詰まっていたため、極限まで環境考察を深め、マッチングしうる全ての構築系統に対して、選出と初動数ターンの分岐に対応する動きを、構築段階であらかじめ決めておくことで、プレイ負荷そのものを減らす形で何とか誤魔化してきた。

しかし、今後は3カ月ごとにレギュレーションが変わる以上、同じ取り組み方で上を目指すのは厳しいだろう。自分なりの新たな回答を模索していく必要があると感じている。


また、1シーズン目の今期は無理やり予定を空けたものの、今後もシーズン終了が水曜11時である以上、最後まで走り切れるシーズンの方が少なくなってしまうのは非常に残念である。

その一方で、公式からチャンピオン級という、自分にとって現実的な目標ラインが提示されたことは朗報だった。


今後は、最終チャンピオン級ラインで保存するなど、ある程度肩の力を抜きながら取り組みつつ、本命シーズンへ向けて、苦手意識のある展開構築をはじめとして、様々な系統の構築に触れていきたいと考えている。

もともと、1つのレギュレーションを通して同じ並びを握り続ける傾向が強く、環境次第では勝負の土俵にすら上がれないシーズンもあったため、今後はその点も課題として改善していきたい。

【注】


注1 カバルドンスタンの構成について

伝統的なカバルドンスタンの構成について私見を述べる。

  • カバルドン : 組み始め。残飯を持つと、ステロを撒いた後の欠伸連打が強力な行動になるため、カバを初手置きしステロ欠伸で削りを入れつつ裏の積みエースへ繋ぐ、展開の動きに寄る。
    それに対し、オボンを持つと、受け出しできる範囲が広がるため、初動で数的有利を獲得し、カバ引きから欠伸を絡めて勝ちに変換する、サイクル・対面の動きに寄る。

  • : カバルドンが苦手とする草、氷への耐性を求めて採用される。カバが物理受けとなることが多いため、特殊受けの役割を担うことが多い。

  • 飛行 : 鋼枠が苦手とする地面への耐性を求めて採用される。多くの場合、環境を定義するような絶対的なエースが採用されることが多く(メガマンダ、珠サンダー、ノマテラカイリューなど)、このポケモンを強く使いたいがために、カバルドンスタンが組まれるという意味合いが強い。ここまでの3体が対応範囲の広い強力な基本選出となる。

  • 高速エース : ここまでの3体のうち、2体以上が低速であるパターンが多いため、高速エースの採用が要請される。カバルドンでは止まらない積みアタッカーに対する切り返しのため、基本的にスカーフか襷のどちらかを持つ。後述の地面崩しの役割を兼ねることも多い。

  • 地面崩し : カバルドンスタンが使用に耐える環境においてはミラーが頻発するため、飛行枠をステロから保護するために地面に強い駒が採用される。地面"崩し"と銘打ってはいるものの、こちらのカバルドンを意識した相手の地面崩し枠と打ち合うことが多いため、崩し性能よりも対面性能が重視される。

  • 自由枠 : 文字通りの自由な補完枠だが、高速エース枠と地面崩し枠の崩し性能が十分でないことが多いため、カバ+飛行+鋼の基本選出で崩せない構築(特に受けループ)に対する崩しの役割を担うことが多い。

 ただし、本構築は、メガカイリューが過去世代の飛行枠ほど強力なポケモンではない上、イダイトウ、スターミー、ギャラドスなどのポケモンに、こちらの高速エースであるマスカーニャの選出を強要される試合が非常に多いため、従来のカバルドンスタンとは大きく意味合いが異なる構築となっている。



シングル勢/役割論理出身/ミライドン使い/ペリキッズ TN 桃山みらい/Preknows など USM S7 最終118位 剣盾 S17 最終107位 SV S17 最終90位 S23 最終45位 S34 最終37位 S37 最終13位 S38 最終21位