
新規勢向け 技範囲の意味、その活用について
よく配信者が「技範囲偉い」など口にしている場面を見る。今回はこれについて解説していく。
⚫︎技範囲について
まずよく言われている「技範囲が偉い」とは
「攻撃をする上で相性の良い2つのタイプの組み合わせ」
のことを指す。
代表的な組み合わせとして
・氷 地面
・ゴースト 格闘
・電気 氷
・フェアリー ゴースト
・地面 飛行
・フェアリー 地面
などが挙げられる。
氷 地面の組み合わせを例にすると
氷タイプの攻撃が半減される、水、炎、はがねタイプに対して地面タイプは抜群か等倍で攻撃できる。
反対に地面タイプの技が半減以下にされる、草、虫、飛行には氷タイプが抜群か等倍で攻撃できる。
同様にゴースト 格闘の場合は
ゴースト技が通らないノーマル、悪に格闘タイプで抜群を取れ、格闘タイプが通らないゴースト、フェアリー、虫にゴースト技が通る。
このように片方のタイプが通らない時は、もう片方のタイプが通ると言う理屈で「技範囲が偉い」と言われている。
ここで大事なのがあくまで単タイプを想定しているため、通常「偉い」と言われる技範囲であっても複合タイプの組み合わせや相手の浮遊や貰い火などの特定タイプの技を無効にする特性次第では偉くない場合もある。
チャンピオンズ環境で言うなら、先ほど例に挙げたゴースト、格闘の範囲はどちらもヒスイゾロアーク(ゴースト、ノーマル複合タイプ)に無効にされてしまうし、メガチリーンのような特性浮遊を持つ鋼タイプには氷、地面の技範囲が通らないこともある。
とはいえ、このような極端な例は稀で偉いと言われる技範囲は大体偉いので心配せずこの考え方は信用して良い。
・技範囲の活用
ポケモンの技を選ぶ上で何を重視しているだろうか?
タイプ一致技を採用して安定した火力を出せるようにする、変化技を入れて受けに強くしたい、広範囲に抜群を取れるようにしたいなど、いろんな判断基準があると思う。
しかし技を選ぶときは、この技を入れないとあのポケモンに抜群が取れなくて負ける、でもこっちを入れるとこのポケモンに勝てない…あの技を入れると技スペースが足りない…などかなり悩む。
そんな技を選ぶ上で新規勢にありがちな失敗が火炎放射、10万ボルト、れいとうビームなど、とにかく沢山のタイプの攻撃技を覚えさせて広い範囲に抜群を取れるようにする小学生型と呼ばれる技構成にしがちなところである。
個人的にはドラゴンタイプに炎、電気、氷、ドラゴンのカッコいい技名のやつで、高威力かつ物理も特殊もめちゃくちゃな技構成をさせるのが100点満点の小学生型だと思っている。
炎→大文字or火炎放射
電気→かみなりor10万ボルト
氷→吹雪or冷凍ビーム
ドラゴン→流星群一択
(命中が〜とか言って、げきりんを推す人もいると思うが私は厨二心に嘘はつかない。命中なんて二の次。カッコよければいい。)
メガカイリューのような一部の飛び抜けた高種族値ポケモンなら、これでも強いのだが全てのポケモンでこんな技構成をしていたら、抜群をつけたとしても数値受けと回復技で詰まされてしまい必ず限界が来る。
こういった「詰ませ」をしてくるポケモンに対しては変化技が有効なのだが新規勢からすると、攻撃技のタイプが減ると抜群が取れなくなる!と思うだろう。
そこで役立つのが冒頭で説明した「技範囲」と言う考え方である。
通りのいい攻撃技を確保しながら、挑発やアンコールで相手の受けポケモンを妨害する。
剣の舞やめいそうなどの積み技を入れて減ってしまった技スペースを偉い技範囲で圧縮することができる。
この技スペースの圧縮というのが偉い技範囲にする最大のメリットとなる。
・技範囲活用の実例
偉い技範囲による技スペースの圧縮を利用したポケモンの型として、身代わり羽休めメガカイリューを例に挙げる。
シーズン1では身代わり羽休めを入れて、吹き飛ばしを持たないカバルドンやドヒドイデを起点にする型のカイリューが現れた。
新規勢からすればたくさんタイプの技で択を迫りつつ、高種族値から打てるカイリューになんて勿体無いことを!と思ったかもしれない。
しかし、それではどんな攻撃でも大抵1発は耐えるカバルドンにあくびを入れられて交代を強要されたり、どくどくを打ってからひたすら自己再生とまもるでターンを稼いでくるドヒドイデのような数値で受けて、変化技で切り返してくるポケモンには勝てない。そんな時に生まれたのが身代わり羽休めカイリューである。
この型の偉いところは身代わりを入れたことで、どくどくやあくびといった変化技をカットしつつ身代わりを突破する手段を持たないカバルドンやドヒドイデに交代を強要し、身代わりを残した状態で交代際に相手に攻撃を叩き込むことでサイクルを破壊することができるなど、刺さればゲームを終わらせる性能を持つことにある。
身代わり中に羽休めで体力を回復させることでマルチスケイルを残した状態で相手と対面することもできる。
・豆知識💡
マルチスケイルが残った状態で身代わりを張ると、なんと身代わりにもマルチスケイルの効果が適用される。
そのためメガカイリューの種族値と相まって生半可な火力では一撃での突破が困難な身代わりを張ることが可能となる。
身代わりが体力の1/4分を持つため、そこにマルチスケイルのダメージ半減が加わることで実質的にマルスケなしのメガカイリューを確定2発で落とせる攻撃以外は必ず耐える計算になる。
身代わり羽休めを採用するとなると当然、攻撃技は2つしか選べない。
ここでタイプ一致技なら火力高いし流星群とエアスラで良くね?と思う人もいるかもしれない。
確かに悪くない選択肢ではあるが、両方ともはがねタイプに半減されてしまうという明確な弱点がある。
また、流星群は高火力技で当たればとんでもないダメージを出せるが特攻を2段階下げてしまう。
身代わりと羽休めで場に長く居座るであろう、この型のカイリューには不向きな技に思える。
どちらかの技を冷凍ビームと組み合わせても同じくはがねタイプに半減されてしまう。
はがねタイプがキツく、特攻低下が痛いなら火炎放射とエアスラならどうか?
今度は岩タイプに両方とも半減されてしまう。
環境にいる岩タイプはキラフロルなどがいるが、今回の型のメガカイリューがカモとしているカバルドンと組むことが多くカバフロルなんて並びができるくらい定着している。
前シーズン10位のシグマさんというプレイヤーもカバフロルを使っていた。
余談ですが私はこの人が1番好きなポケモン配信者です。みんなも見てね。
しかも砂嵐の時、岩タイプの特防は1.5倍になる。技威力半減の上、カバルドンと組み合わせて相手の特防も上がるのでは、いくら堅い身代わりを張ったところで抜群の岩技で押し負けるだろう。
そこで身代わり羽休めカイリューの中で最も多かったであろう技構成が電気タイプと氷タイプの偉い技範囲を持った10万ボルト、冷凍ビーム採用のメガカイリューというわけである。
先ほどのはがねタイプには電気が等倍で通り、
岩タイプには両方とも等倍のため裏に通りがいい方を選んで打てばいい。
現環境で電気と氷を両半減できるポケモンは複合タイプを含めても存在しない…調べてないからわからないが、少なくとも技範囲が偉いというのは信用に値するため信じていいと思う。
実際環境に多かったし😡
とはいえ構築の組み方次第ではこれ以外の技構成でもいい。あくまでどんな構築にも投げやすくするために汎用性を高めた結果が「偉い技範囲」というだけで絶対これでないとダメというわけではない。
偉い技範囲は絶対!なんて固定観念に捉われないように気をつけて欲しい。
このように技スペースを変化技で圧迫されても偉い技範囲を取ることで技スペースを圧縮し、最低限の攻撃性能を確保できるところが今回のテーマにピッタリの実例だと思う。
ちなみに私は身代わり羽休めメガカイリュー使ってません。トリプルアクセル採用のメガミミロップで遊んでる時にカモッてました。
ごちそうさまでした🙏
・終わりに
今回は技範囲について書いてみました。
変化技を採用したいけど攻撃技に悩むな〜といった時やサブウェポンに何タイプの技を入れたらいいんだー!?と悩んでいる方には是非この技範囲という考え方を参考にして欲しい。