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【単体紹介】いのちのたまペリッパー

はじめに

 ペリッパーといえば、雨の始動役として裏のエースにつなぐための補助的なポケモン、というイメージが強い。実際M-1で結果を残した雨パに採用されていたペリッパーも、オボンHBとんぼがえりで採用されていた。M-3にて追加された「しめったいわ」も、自身の性能に寄与しないその性質上、補助としてのペリッパーのイメージに拍車をかけた。

 たしかにそれらで補助された雨エースは、無対策の相手を一方的に倒しうるパワーを持っている。しかしM-3最序盤にペリラグが大流行したとき多くの人が感じたように、案外対策は容易である。特にペリッパーは雨ターン管理の制約上、一刻も早く場を雨エースに譲りたい。そうして生まれた1ターンの隙に積まれる、あるいは高火力を押し付けられて負ける、といった問題点がある。また、単体性能の低さから役割を持たせづらく、選出択になったり、裏二枚で選出がまとまらない、といった状況にも陥りやすい。

 そこで筆者は、ペリッパーを崩しの起点として考える相手が多いなら、逆にペリッパーで崩しを行えばeasy winできるのではと考え、M-2では「しんぴのしずく」を持たせたペリッパーを運用し、これはかなりうまくいったように思えた。M-3ではさらに火力の高い「いのちのたま」が解禁されたため、これを採用した。

 

 以下、いのちのたまペリッパーの具体的な配分、技、役割等を述べていく。

配分

H 余り 16n-1かつ10n-1

C ほぼ特化 161にしても乱数が動かなそうだったので160

S 無振り75族抜き

HB ガブリアスのA200げきりんが71.6~84.9%(目安)、メガルカリオのA197ストーンエッジが77.9~93%

HD メガゲンガーのC222ヘドロウェーブが83.6~98.7%(目安)

技について

ウェザーボール……タイプ一致威力100の命中安定打点。H32D0のメガクチートを乱数した二つ切って落とす。また、HD特化ガラルヤドキングを253/256の確率で2発で撃破可能であり、等倍で受けさせるポケモンはHD特化カビゴン以外現環境には存在しない。

ハイドロポンプ……カバルドンに天候を上書きされたときに撃つ技。砂下無補正HD32カバルドンに98.1%~ダメージが入るため、二回目の上書きを許さない。また、ウェザーボールで微妙に打点が足りないときに重宝する。

ぼうふう……水との攻撃相性に優れたタイプ一致打点。雨下必中も偉く、最終日のちいさくなる軍団を一掃してくれた。こんらんの追加効果も自傷確率9%とはいえ馬鹿にならない。

みがわり……メガクチートのふいうちをすかす技として採用。しかしカバルドンやスカーフガブリアスの地震を起点に3タテするなど、想定よりかなり活躍した。

その他採用検討技

れいとうビーム……耐久2振りガブリアスはハイドロポンプで落ちるため、ほぼステまきガブ専用技。

おいかぜ……ムラっけスコビランと対峙した際、まもるのターンに押すことで上から制圧できる。また、こうそくいどうイダイトウに起点にされる展開を防ぐ。面白い性能をしているが、おいかぜでふいうち択をした場合雨が切れてしまうので泣く泣く不採用。

フェザーダンス……クチートのふいうちをすかす技その2。決まると多分楽しいが、勝ちに直結するみがわりのほうが強い。不採用。

役割

1.想定外の火力による起点回避・雨始動

 従来のペリッパーは火力がなく(実は無振りペリッパーのなみのりでもC155ゲッコウガのなみのりより強いので実はそんなに弱くはないのだが)、想定される技の第一候補がとんぼがえりなので、ミミロップに非メガ剣舞、ルカリオも剣舞、舐めて積もうとしてくる相手は多い。いのちのたまウェザーボールなら上記のように実数値157-115あたりまで一撃、ハイドロポンプなら167-115(HSメガゲンガー)まで一撃なので、積んできた場合そのままeasy winできる。

 殴ってきた場合でも、物理なら電気技以外の不一致弱点、アイテム補正なし一致高打点を大体耐え、特殊も威力100以下ならだいたい耐えられるので打ち負けない。一度火力を見せれば舐めた行動は取れないので、裏のエースに安全に引きやすくなる。

2.低速に対する制圧

 アーマーガア、ラウドボーン、メガハッサム、メガクチート、ピクシーなど。上を取っていればだいたいどんなポケモンも倒すことができる。雨エースが止まりがちな高耐久ポケモンを倒しやすいので、そういった意味でも相性がいい。

課題・今後の展望

 最低限の耐久、最低限の素早さ、最高の火力を持ついのちのたまペリッパーではあるが、耐久は本当に最低限であり、「いのちのたま」の反動もあって動ける回数は少ない。また低速なため、雨を降らせる以外なにもできない、といった状況にも陥りやすい。このような運用面でのピーキーさが課題となっている。

 上述した通り上から動ければ無類の強さを発揮するため、麻痺やトリックルーム等を絡めて上から動ける場面を増やせれば、さらに活躍するかもしれない(筆者は構築をうまくまとめられなかった)。

おわりに

 ここまで述べてきたように、いのちのたまペリッパーは、雨始動役でありながら単体でも崩しに参加できる、かなり汎用性の高い型であると感じている。にもかかわらず、現状では採用率が低く、実際に使用しているプレイヤーも多くない。

 この型の存在が広く認知されれば、相手はペリッパー対面で安易に積み技や交代を選びづらくなる。結果として、いのちのたま型そのものだけでなく、「しめったいわ」などを持った従来型のペリッパーも動かしやすくなるはずである。つまり、この型の開拓は単なる奇襲枠の追加ではなく、ペリッパーというポケモン全体の評価を押し上げる可能性を持っている。また使用者が増えることで新たな並びが開拓され、その強みがさらに磨かれることを期待したい。

 なにか質問があれば@mokemoke612まで。