
シーズンM-3 最終レート2303 ヤブリアス:ライジングオリジン
だから私がやるんです
"無個性"には役割がないから
◼︎はじめに
役割論理のパーティ、通称ヤーティを使ってレート2303に到達したため、構築記事を書くことにした。
役割論理について知りたい方は役割論理の聖典である役割論理Wikiを読んでほしい。
◼︎ガブリアスというボケモン
ガブリアスはポケットモンスターダイヤモンドパールで登場してから17年間、ヤケモンとして認められることは一度も無かった。俗に言う600族であり、チャンピオンズ含めこれまでのシリーズでも使用率一位に君臨するほどスペックの高いポケモンであるはずだがヤケモンになれないのはなぜか?
ガブリアスにはヤケモンであるならば当たり前に持っているもの、"役割"が存在しないのだ。
例えばヤャラドスはルカリオに、ヤリジュラスはマスカーニャに役割を持てる。環境のポケモンに後投げから勝てるか?これが役割を持てているかの指標となる。
地面、ドラゴンというタイプと高種族値を持つガブリアスだが、耐性を持つのは電気、炎、毒、岩のみでそれ以外の技は全て等倍以上で受けることになる。少ない耐性を補うほどの超耐久...というわけでもない。
似たポケモンにガルーラがいる。特性親子愛により高い攻撃性能を持ち、耐久も申し分ないが単ノーマルの耐性は悲惨である。格闘以外の全ての技を等倍で受けることになり、まず受け出しは叶わない。
さて、耐性が少なく、役割論理であるため素早さに振らないガブリアスは役割が持てるか?答えは否である。
◼︎ヤブリアスの個性
レギュM-BからメガライチュウYが環境に登場した。電気、草、格闘の範囲を耐性と耐久で受けられるガブリアスが注目され、苦節17年、ついにヤケモン候補入りを果たした。

以上の説明をひっくり返すようだが、筆者は対ライチュウ性能でヤブリアスを評価していない。
ヤブリアスでメガライチュウYを倒した回数はこれまで2回ほどである。実際の使用率ほど環境に繁茂するポケモンとも思わず、低耐久であるため対面からであれば処理できるヤケモンも多い。にもかかわらず、ヤブリアスの選出率はヤーティ内2位であり活躍の機会も多かった。
では、ヤブリアスの個性とは何なのか?筆者は以下と考えている。
タイプ一致地震
×
高い汎用性によるサイクル性能
そもそも地震は破格の攻撃性能を持つ技である。等倍範囲が広く、デメリット無く威力100を出すことができる。ヤブリアスには地震の火力を限界まで高めるために命の珠を持たせており、ヤケモンがヤケモン足りうる理由の一つである想定外の火力を持つに至った。ブリジュラスやギルガルドは耐久に厚く振ることによりガブリアスの地震を耐えることができるが、ヤブリアスの珠地震はそれを許さない。
ヤブリアスは役割を持たないが、反対にヤブリアスに役割を持てるポケモンも少ない。地竜の攻撃範囲と高種族値により、環境のポケモンの多くに五分を取る汎用性をヤブリアスは持っているからだ。役割を持たれにくいことにより不用意な後投げをされにくく、対面のポケモンを逃さない。
また、言わずもがな役割論理はサイクル戦に長けた戦法である。安定したサイクルを回す中で持ち物や選ぶ技から相手の選出と調整は読むことができる。ヤブリアスは並以上の耐久を持つため等倍であっても相手の思考と構築を読むことで受け出しは可能であった。
ヤブリアスは地面技の圧力と高い汎用性により、サイクルの中で自分の役割を見つけて輝くヤケモンだと考えている。
◼︎ヤーティ


◼︎構築の経緯
ヤーティの着想は異教徒の構築から得た。オボンステロガブ×アロキュウのオーロラベールで展開するのが強いといった具合である。
ヤブリアスとアローラヤュウコンはM-Aから愛用しており使用感はある程度あったこと、流行っている雨パにアロヤュウが、ヤーティが重くなりがちなバシャやライチュウにヤブリアスが戦えそうという理由からこの2匹からヤーティを組むことに決めた。
メガヤフォクシーについても、異教徒の間でガブキュウと相性が良いと評判だったため採用した。サザングロスに一匹で戦える、ライチュウより素早さ種族値が高いため選出を抑制してくれる、ムクホークを処理できるなどM-Bになり役割が格段に深まったヤケモンと感じた。
次に採用したのはメガヤンギラスである。アロキュウが流行っていたため、オーロラベールを止めそのままゲームを制圧する枠として採用した。当初はオーロラベールを絶対に貼らせないため馬鹿力でなく瓦割りを入れて試していた。後にドラパルトやヤミラミなどゴーストタイプの壁貼りが多くなったため馬鹿力に変更した。
最後にヤャラドスと特殊型のヤルガルドを採用した。ヤャラドスはチャンピオンズの役割論理には欠かせないヤケモンで筆者のヤーティにはほぼ入っている。役割対象がとにかく広く、安定して遂行できるためヤーティを組む際は是非採用して欲しいヤケモンである。
ヤルガルドはムクホーク対策として当初は採用したが、メガヤフォクシーとアロヤュウで相手できることがわかったためミミッキュ、マスカーニャに強いヤリジュラスを採用した。この変更によりフラエッテが重くなったが、M-B環境になり大きく数を減らしたポケモンであったため勝率に影響はしなかった。
こうして6匹が決まった。
◼︎ヤケモン紹介
ヤフォクシー
H31C32B3@メガ石
オーバーヒート/サイコキネシス/草結び/マジカルシャイン
メタグロスに役割持てるヤケモンかつ、スカーフサザンドラの悪波は耐えて返り討ちにできるのでサザングロスに滅法強い。対サザングロスはグロスにマジシャを撃つところから初めていた。
ショックサイキネ両採用型もあるが、フラエッテが減ったため技範囲を広げた方が強いと感じた。ブリジュラスにはミラコ警戒かつ、サイキネ+オバヒでオボン持ちでもちょうど落ちるためサイキネから入っていたが、サイキネの段階でCSだとわかった場合はサイキネ+マジシャで倒していた。草結びもカバルドン以外にもメガヤドラン、メガギャラに撃つことができ欠かせない技だった。
削れているとミミッキュの影撃ちを強く誘うため影撃ちを読んでブリジュラスに引く動きが強かった。
メタグロス意識でBに振っても良いが、サザンドラの技を受ける場面も多かったためHCで良かったと考えている。
ヤンギラス
H32A32D2@メガ石
ストーンエッジ/はたき落とす/冷凍パンチ/馬鹿力
論者御用達ヤケモンその1。アロキュウに後投げしてオーロラベール阻害しつつ裏のガブ目掛けてはたき落とすor冷凍パンチ撃つ動きが強かった。
弱点突かれても一発耐える超耐久を持つため、強引に切り返して試合を決めることも多々あった。参考までにガブリアスの地震、メガギャラの竜舞滝登り、イダイトウのウェブタは一発耐えられる。
基本的にはアロキュウ、カイリュー、リザードン、マフォクシー、ゲンガー、ポットデスが見えたら投げるヤケモン。
ヤブリアス
H32A32D2@命の珠
地震/スケイルショット/雷の牙/毒突き
珠地震については上で触れたので、ここではサブウェポンについて言及しておきたい。
雷の牙はペリッパー対策で採用した。初手でペリを落とせると残りはブリ、ラグとなるがブリは流星群撃たせてCが下がるなら好都合、ラグはアロヤュウ、ヤャラで楽に対処できるポケモンのためイージーウィンすることができた。
毒突きはメガメガニウムを一撃で倒せるというだけで優秀な技であるが、対サザングロスでも有用であった。というのもサザングロスにはアシレーヌがセットで入っていることが多く、ヤフォに撃ってきた泡沫のアリアをヤブで受け毒突きで返り討ちにするという展開がほとんどであった。以下対雨パ、サザングロスの基本選出となる。
雨パ:ヤブリアス+アロヤュウ+ヤャラドス
サザングロス:ヤフォクシー+ヤブリアス+アロヤュウorヤャラドス
サザンドラがスカーフであることがわかれば悪波が受かるので、ヤブリアスを後投げする機会も多かった。また、厄介なコノヨザルの威力100憤怒が2発受かるので後投げして地震で狩っていた。
サブは元々エッジ+炎の牙あたりが無難と考えていたが、環境に合わせて技をカスタマイズできるのもヤブリアスの強みである。
アローラヤュウコン
H31C32B3@氷
吹雪/ムーンフォース/フリーズドライ/悪の波動
ガブリアスに役割を持てる数少ない非メガヤケモンで、他ミミッキュ、マスカーニャ、ペリラグ、ブラッキー、ギャラドスなど役割範囲が非常に広く重宝した。
Cぶっぱかつ氷持ちの火力は異教徒にとっては想定外らしく、安易な受け出しを咎めることができた。ムクホークの羽休めに合わせてムンフォを撃つ動きも強力で、ヤンギヤフォが重い水タイプのポケモンにもフリドラで戦えるなど選出で腐ることが無いヤケモンであった。選出率1位。
カバルドン相手に魂の砂下吹雪を撃つ機会がそこそこあり、対戦中のストレスは半端では無かった。
ヤャラドス
H31A32D3@達人の帯
アクアテール/パワーウィップ/地震/雪雪崩
論者御用達ヤケモンその2。アロヤュウと同様役割範囲が非常に広く極端な物理受けが相手にいなければ基本腐らない。
M-A環境で氷、種、砂、木炭など持たせていた筆者にとっては達人の帯は革新的な持ち物であった。ルカリオ、ゲンガー、アシレーヌ、ガブリアスなど元々乱数が絡んでいた役割対象を一撃で持っていけるようになるので、メガしない場合は達人の帯一択と考えている。
終盤増えてきたギャラドス、ゲッコウガはヤャラに任せていた。カメックスへのストッパーになる点も評価している。
ヤリジュラス
H32C32B2@物知り眼鏡
流星群/ラスターカノン/悪の波動/雷
M-B環境で飛び抜けてパワーが高いと感じている。入れない理由を探す方が難しかった。持久力により負けが濃厚な試合も捲ることができるヤケモンでミミッキュの影撃ち、ミミロップの猫騙し、メタグロスのサイコファングなどに受け出してそのまま試合を畳むこともあった。
ヤリジュラスはその耐久から盤面に居座り技を撃ち続ける場面が多く、全ての技の威力を底上げする物知り眼鏡とは相性が良かった。
選出率は最下位だが、スターミーやイッカネズミ入りの構築には絶対選出となる。
◼︎よくある選出
ここではメジャーな並びに対してどのような選出をしていたか思いつく限り記載する。役割論理は初手でいかに出し負けないかに命をかけている。役割論理の命題である『相手のサイクルを崩し、自分はサイクルを崩されない』を達成するためには初手のアドバンテージは絶対に確保したい。
そのため、特に初手のヤケモンに注目して見ていただきたい。
雨パ、サザングロスへの選出はヤブリアスの紹介欄で触れているため省いている。
ゲコミミクチート:ヤャラドス+ヤリジュラス+ヤブリアス
ガブキュウマフォクシー:ヤャラドス+アロヤュウ+ヤンギラス
ライチュウミミズズミミッキュ:ヤブリアス+ヤフォクシー+ヤリジュラス
フロルガブバシャーモ:ヤブリアス+ヤフォクシー+ヤャラドス
クエスピクシーガブリアス:ヤンギラス+ヤフォクシー+アロヤュウ
カバカイリューガルド:ヤャラドス+ヤンギラス+アロヤュウ
ヒスイダイケンキハラバリースターミー:アロヤュウ+ヤブリアス+ヤリジュラス
受けループ(メガヤドラン 、メガブリガロン):ヤフォクシー+アロヤュウ+ヤブリアス
◼︎おわりに
ついにヤケモン候補入りを果たしたヤブリアスでレート2303を達成することができた。
本構築記事ではヤブリアスにフォーカスして役割論理について熱く語った。記事を通じて少しでも役割論理に興味を持っていただけたら幸いである。
チャンピオンズでも役割論理は通用する戦術だ。さらに上を目指してこれからも役割論理はずっと続けていく。
更に、更に向こうへ
PLUS ULTRA!!!