
【MCS'26-05】絢麗マフォドヒド
どうも!まーちです。
マンスリーチャレンジお疲れ様でした。
順位も微妙なので記事を書くか悩んだところではありますが、形式上300位以内ではあり、しばらく記事を書くタイミングもないと思われたため、筆を執りました。
TODルールにおいてはかなり使用感のいい軸でした。長丁場になりますがお付き合いください。
結果
マンスリーチャレンジシリーズ 2026-05
最終232位 (23勝5敗 R1751)
コーディネートチーム
6/5夜のうちには追記します
前談
ポケモン以外に時間をかけたいことが多い都合上、大会準備に長く時間を割きたくはないという背景があった。
そこで目をつけたのが、大会とランクマッチのルールの違いである。
ランクマッチにおいては、残数や体力割合の有利不利にかかわらず20分間耐え凌げば同じ「引き分け」となるため、TOD判定がどうかということは考慮されない。
ランクマッチで使用感のよかった構築を持ち込むプレイヤーが多数だと想定されたため、その多数にとって穴である"TOD勝ち"こそが、準備時間の差を埋める要素になりうると考えた。
(TOD判定が前提と考えていれば、ランクマッチで試運転しても自分だけはTODの経験値を貯められる)
以上の経緯より、「TODによる勝ち筋が常に視野に入る構築」を目指すこととした。
構築経緯
TODを視野に入れられる高耐久再生ポケモンの中でも、毒と再生力によって頭一つ抜けた持久戦適正を持つ ドヒドイデ を軸に決定。
ドヒドイデはあらゆるポケモンを「毒+再生」で誤魔化すことができるが、[鋼タイプ] [毒タイプ] [抜群打点持ち]に対してはその立ち回りが通用しない(しづらい)。
※冗長になることを避けるためここで具体例を全て挙げることはしないが、もちろん実際の考察では個別事例を考慮した。
そこで、守るアンコメガマフォクシー に着目した。
鋼•毒どちらに対しても一致抜群打点を持ち、ドヒドイデに対して抜群である地•超に対しては「トーチカ」+マフォクシーの「守る+アンコール」で安全に立ち回ることができる。(電気は環境に存在しない)
この括り方では、あたかもギルガルドや毒タイプ(フロル、ゲンガー)までもマフォクシーで見ているかのようだが、明らかに安定していない。補強のため オボンガブリアス を採用。
回せるサイクル数が多いことでドヒドイデの性能を引き出しつつ、毒々のダメージ蓄積を嫌った交代に対しては設置物を刺すというシナジーも生まれる。シンプルにタイプ相性補完にも優れている。
相手のガブリアスが拘りであればマフォクシー+ドヒドイデの守るサイクルで見ることができるが、打ち分け可能な場合は交代読みの岩技で崩壊しうるため、そこに後投げして上から縛ることができる スカーフマスカーニャ を採用。イダイトウやスターミーの対策という意味合いも強い。
ここまでが軸である。これ以降は上手くマッチする組み合わせが見つからないままであった。参考にしないように。
軸だけでは、ゲンガー、スターミー、イダイトウ、ルカリオ(、堅いアマガサイクル)に対して不安定な立ち回りを要求される。高い崩し性能を持つこれらのポケモンに対してはサイクルするプランがうまく纏まらず、対面的に殴り合うプランに切り替えた。
まず、この中でも特に構成が明確な「ペリッパー+ブリジュラス+スターミー(+イダイトウ)」に刺さるポケモンとして メガミミロップ(雷P蜻蛉) を採用。
※S.M-1最終2位の構築は当時頭から抜けていたため"構成が明確"だが考慮しなかった。不覚。
加えて、スターミー•イダイトウ•ゲンガーに明確に強い ドドゲザン を採用。
構築の完成とした。
個体紹介
ガブリアス
〈調整意図〉
HB(B=11n)
S:遅いメガカイリュー(123)や無振りレベルのガブリアス意識
D:余り
逆張れなかった主人公。
組んだ構築の大半にテンプレ型のまま入ってくる。
今回も例に違わず普通のオボンステ撒き型で採用したわけだが、ガブリアスの中でも試合展開が緩やかになりやすく、押す技の噛み合いが起こりづらい点、流し性能を持つ点で非常に使いやすかった。
身代わり採用なども検討したが、ダメージの与え方の調整可能域が広くなる撒菱、リザ・ウルガ・アマガ等に対して刺せるステルスロックのどちらも必須級。
ただし、本構築は設置物が主要な勝ち筋になることはないため、撒くことを最優先にはしない。
また、ソウブレイズ、ルカリオあたりは構築単位で重い(特にルカリオは剣舞インファで全員飛ばされる)ため、相手する際はガブリアスがキーとなる。うっかりソウブレイズに後投げから地震を押さないようにしよう、、、
あらかじめおことわりしておくと、本構築はミミロップ以外調整が適当である。
あくまでも並びの強さで戦った構築なのだと、言い訳でもしておこう。
マフォクシー
〈調整意図〉
S:最速ガブリアス抜き
C:11n
H:16n-1、余りB
コントロール・ウィッチ。
メガシンカは多数あるが、その中でもマフォクシーを最も愛用している。
ドヒドイデと組ませた本構築において、「守る」という技は革命的であった。単なるメガシンカのターン稼ぎだけにとどまらず、構築経緯にも記したような拘り持ちに対する立ち回り、さらに毒ダメージ稼ぎと、構築単位での多彩なシナジーを持つ。
マジカルフレイムは、ウルガモス・キラフロル・ブリジュラスなどに対して初手から撃つことで、処理を安定させたり少ないリソースで処理したりするねらいがある。
※ブリジュラスのミラーコートはケアする余裕があるときのみケアする
稀に存在するミラーアーマーのアーマーガアに対面から羽休め連打で受けられてしまうのが難点であるため、工夫が必要。
マフォクシー全般に言えることであるが炎・超の技範囲がかなり広く、最後に一貫をつくることが勝ち筋になりやすい。その他にも4つの技の仕事が分散していることでとれる動きの幅が非常に広い。
体感選出率85%。中核を担う魔神。
ドドゲザン
〈調整意図〉
S.M-1最終21位の調整を参考
S:原案では94だが過剰だと感じたため92(ラウドボーンやアーマーガアをほぼ確実に抜ける程度)
余りを全てHに変更
魚類討伐ノ軍神。
選出率はそう高くないが、目をつけた相手は逃さない。
基本選出の3体がイダイトウやスターミーに対してかなり絶望的(イダイトウは気合いでなんとかすることもあるが...)で、ゲンガーにもかなり交代読みを要求されるため、そういった相手に対してはドドゲザンを投げることが多い。
本構築唯一の積み技持ちである。基本選出内の毒や設置物、アンコールとはまた別ベクトルの崩し要素であり、ある意味貴重な存在と言える。
余談だが、S.M-1中はAをやや削った眠る+カゴのみドドゲザンを愛用していた。しかし本構築を組む際にパージュさんの調整が残っていたため黒い眼鏡も含めてノリでそのまま使用したところ、この火力でないと勝てない場面が想像以上に多く続投したという背景がある。
Sラインとアイアンヘッドの枠については活きる場面がなかったため要検討である。ラウドボーンに投げたことがないためSは無振りアマガ抜き(88)で足りそうで、アイアンヘッドは一度も打ったことがない。逆に耐久が足りない場面は僅かながらあった。
補完で入ったポケモンだが、うまくハマってくれた。
ドヒドイデ
〈調整意図〉
HD:特化メガカイリューの10万ボルトの乱数がずれるライン(残飯1回込み83.8%、2回込み99.6%で2耐え)
余りB
HB:特化ガブリアスの岩石封じ+地震を残飯1回込み64.8%、2回込み98.4%で耐えるくらい
真の無限ポケモン。
前作でホウオウを使用した経験から手に馴染んだ側面も少なからずある。
ドヒドイデはここ最近見なくなっているポケモンゆえに、対処方法がわからないのか舐められているのかただ強いだけなのかは不明だが、とにかく異常に活躍した。
毒が一貫した選出をされることがそれなりにあった。TODを見据えずにうっかり有限ポケモンを削ってしまう相手もいた。ドヒドイデを「崩す」しか脳内にない相手がほとんどだった。全員ドヒドイデ構築の破壊対象である。
何と言っても「再生力」が最強である。毒々+トーチカに加えて裏と合わせたサイクルやマフォクシーの守るもあることで、一度毒が入った相手が崩し切ることは困難である。
さらに、交代するだけで体力が回復する特性上、タイプ受けサイクルとの相性が非常にいい。ガブリアス・マフォクシー・ドヒドイデの基本選出は補完が優秀でありつつ、交代が単なる受動的な行動にならないことで、試合展開を安定させやすかった。
回復技持ちが1体しかいない本構築であってもTODを太い勝ち筋に据えることができたが、それも再生力の強みであり恐ろしさだろう。
雑多環境においては、一般論で強い軸を用意してからそれを補完する形で仮想敵を定める組み方をすることで、明確に想定すべき状況が減り構築が組みやすくなる。その点ドヒドイデは、「毒が効かない相手」「一致抜群攻撃」のおおむね2つに仮想敵を絞れるため、構築が組みやすかった。
調整については一考の余地あり。HBにもっと寄せてもよさそうである。
体感選出率9割、文句無しのMVP。
マスカーニャ
〈調整意図〉
S:準速+1スターミー抜き ※高速スピン
A:11n 余りH
洒落猫。
速くて範囲もあるのに火力がない。
一番初めに目につくのは技構成であろう。炎と鋼に全半減である。
強い型だとは全く思わないが、本構築の場合炎と鋼の大半はガブマフォの2体で戦えるため、アリな型ではあった。少なくとも打たない技はない。
じゃれつくは、削れたガブリアスをトリプルアクセルより高確率で倒す手段として使う他、ブラッキーへの抜群打点、ドラゴンテールを透かしながらブリジュラスを削る手段、などの用途がある。
ガブリアスの地震に後投げして、じゃれつくを打ったかと思えば外し、ドラゴンテールを透かして気まずい空気が流れたことも、、、
ドドゲザンの項でも触れた通り、本構築は基本選出がイダイトウ・スターミーに対して絶望的である。このポケモンは特にイダイトウに強く、加えて突破困難なカバルドンに対しても抜群打点を持つため、選出機会はそれなりにあった。
準確定枠。ただし技構成は構築のバランスを見てもっとパワーを上げられるはず。
ミミロップ
〈調整意図〉
S:最速ゲンガー抜き
B:特化スターミーのアクジェの乱数ずらし(54.7%2耐え)
ギャンブルぴょこぴょこ。
称号を「ギャンブラー」にすることで、膝をそれなりに打ったにもかかわらず全て当てた。
スターミー構築、特に「ペリブリスターミー」に有利を取るためだけに採用した、圧倒的嘘ポケモンである。
格闘技を膝にした理由についてだが、相手が初手ペリッパー裏ブリジュラスとなった場合、こちらの猫騙しor雷パンチにブリジュラスを後投げされる展開が考えられる。そのときブリジュラスは格闘技を悠々と耐えてくるわけだが、このときインファイトではBDダウンにより返しの攻撃で倒されてしまい、試合が成立しない。他にも理由はあるがこれが一番大きい。
組んだ際には並びを意識していたつもりであったが、実際には取り巻きにガブリアスなどがおり、本構築は「マフォドヒド」で投げないとガブが怪しいため、そもそも解答としても中途半端。
一応ブラッキーも仮想敵であるが、ルカリオも非常に重い中で母数の少ない雨スターミーを対策すること自体、弱いリソース配分である。
この枠を絡めてブラッキーやカバルドン+ルカリオへの解答を持たせるべき。
ひとつだけ評価点を挙げるとするならば、ギルガルドが全く選出されなくなった。ドヒドイデ視点決して楽ではないポケモンであるため、その点においてはかなり助かっていた。
構築の要点
能動的受け攻めサイクル

毒(+設置物)+タイプ受けサイクルを軸として、攻守の柔軟かつ能動的な転換を行う。
さらに、攻めだけでなく受けの行動も、毒の存在により能動的に削る行動に変換される。
アドリブの効く基本選出

前項で述べたようなタイプの補完と攻守の転換の他、基本選出の3体に要素が多数詰め込まれており、とれる動きが幅広い。
ex.)定数ダメージ、強制交代(流し)、デバフ、守る、回復、技固定
ドヒドイデを投げることが裏目にならなければ、3体での対応範囲が非常に広い。
ちなみに構造としては、中核を担うのがマフォクシー+ドヒドイデ、補強としてマッチしていることから確定と見なしたのがガブリアス、といった具合。
ドヒドイデサイクル

毒との相性がよいポケモン、クッションと合わせて強いポケモン、タイプの補完が取れたポケモンなど、(半ば偶然ではあるが)本構築はドヒドイデとサイクル的に相性の良いポケモンのみで構成されている。
これにより、ゲンガーの一部やルカリオの一部などあまりにもきつい構築以外にはドヒドイデを投げることができた。
選出
やや長いです。使うつもりがない方はバーーっと飛ばしてください。
基本選出:マフォクシー(初手)+ガブリアス+ドヒドイデ
半分以上はこれで投げた。
メガしないとガブリアスに地震を連打されているだけで半壊しうるため、初手不利対面でも大きな裏目がなければ守ってメガしてから引くようにする。同じ理由でなるべく初手はマフォクシー。
3体同時に決まるというよりは、マフォドヒドで大体行けそう→ガブリアスが補強に最適、という流れで決まることが多い。
vsイダイトウ入り:マフォクシー+ドヒドイデ+[ドドゲザンorマスカーニャ]
※どちらも投げず基本選出で押し通すこともある
イダイトウは序盤はドヒドイデで受けることができるため、交代読みや体力管理がうまくいけば基本選出で戦えなくはないが、安定はしないためドドゲザンかマスカーニャの通っている方を選出する。稀にドヒドイデout。
vsスターミー入り:マフォクシー+ドヒドイデ+[ドドゲザンorマスカーニャ]
もしくは ミミロップ+マスカーニャ @1
本構築の欠陥。安定して勝つことはなかなか難しい。
大抵の場合カバルドンが同居しているためマスカーニャを投げたい。
ミミロップ選出は対面的でピーキーな試合展開になるため、通ると判断した場合またはドヒドイデ選出が不可能な場合のみ投げること。
雨スターミーの場合は即座にミミロップ。
vsゲンガー入り:マフォクシー(ミミロップ)+ガブリアス+ドドゲザン
メガされてからドヒドイデを投げると捕まるため、基本的にはドヒドイデが場にいるときゲンガーの着地に全て釣り交換をすることになる(1回まで許容)。それでも勝てそうなら基本選出。
また、ブラッキーとの同居が多い。その際はミミロップを推奨。
vsブラッキー入り:ガブリアス+ドヒドイデ+マスカーニャ
もしくは ミミロップ@2
突破手段はそれなりにあるが、どれも簡単には通らない。相手の構築を見て最も通りそうな策をぶつけるのみ。
vsルカリオ入り:マフォクシー+ガブリアス+マスカーニャ
もしくは ミミロップ+ガブリアス+マスカーニャ
本構築最大の欠陥。今となってはある程度抗える構築案が浮かんでいるが、それでもなお不完全である。
ドヒドイデを投げると相手は任意のタイミングでルカリオを投げ、剣舞を積み、全員上からインファイトで倒すことができてしまう。もちろん相手視点はルカリオがマフォクシーの上をとっているとはわからないため引いたりバレットパンチを打ってくれたりして勝つこともある。ゆえに基本選出をしないわけではないが、相手依存度は非常に高い。
さらに、ルカリオはなんとかなっても取り巻きのカバルドンが重すぎる。
とにかく隙を見せない立ち回りを心がける。
〈補足〉選出の思考
①ドヒドイデは投げてよいか?
→基本的には投げたい。ゲンガーやルカリオがいると投げられないことが多い。
①yesのとき
②マフォクシーは投げてよいか?
→これも基本投げる。
③2体(1体)の考えられる負け筋は何か?何を投げれば潰せるか?
①noのとき
②ミミロップ選出は通るか?(懐疑的に)
→自信のある選出ではないため投げたくはないが、かなり通りそうなら投げる。yesならミミロップ@2
(noのとき)③マフォクシーは投げてよいか?
④残りはどの2体が最も勝算が高いか?
さいごに
ちょっと寝すぎました。
マンスリーチャレンジは17戦残し、この構築で最後に臨もうと考えていた大会も寝過ごし。
構築記事としてみなさんにお見せする際には、なるべく正確な構築の強さが伝わったほうがいいわけですが、こうして本来戦うべき対戦を戦わなければ強さに見合った本来の結果は出ませんね。いわば途中結果を示しているようなものですから。
マンスリーチャレンジは17戦潜って負け越しても(プレイヤーとしてはよくないにしろ)いいのです。400位や500位が本来の結果と伝わるからです。もちろん2桁(1桁)まで進めたならなおよいです。
最後まで戦い抜くことはある種の責務なのかもしれない、と考えたりしました。
構築の話をしますと、軸はかなり手応えがよいものでした。ドドゲザンもよくハマってくれました。問題はミミロップです。
構築のバランスを考慮して既存の枠もいじりつつ、より適切な補完を見つけることが求められます。
また、TODを前提とした試合運びになりがちであるため、ランクマッチルールでそのまま使いやすい構築ではありません。勝ちの一部が引き分けになるだけで負け数は変わりませんが。
最後に一つ。
今回はすべて当てたからよかったですが、みなさんは膝ミミロップを使わないようにしましょう。
閲覧ありがとうございました。