【考察】ポケモン対戦における「自称・初心者」問題と、新しい階級呼称の提案
くろこのビクトリーロードのサイヨーマしかり、ポケソルメンバーしかり……。 界隈で「初心者」と呼ばれている人が、軒並み一般的な「初心者」の枠組みをあまりにも超えており、「安易に初心者と名乗るべきではないのでは?」という感覚がずっとある。彼らが初心者であるなら、それ未満のプレイヤーである私は、さながら路傍の石ころにも劣る。自称石ころの誕生だ。
本当の「初心者」とは誰なのか?
今日ポケのコミュニティで構築診断に頭を抱える、ハイボ(ハイパーボール級)停滞中の自称初心者。彼らこそ、然るべく初心者だ。マスターボール級に到達するまでの長い長いチュートリアルに苦しむ、未来のチャンピオンたちを初心者と呼んで応援したいと心から思う。
私だって、SVのシーズン1でサーフゴーの特性が何ら理解できなくてスパボ級でレート対戦を辞めた人間なのだから、ハイボ級で戦っている彼らは、そのころの私より格段にたくましい。
強者の「謙遜」が呪いになる時
一方で、あと100や200レートを盛ったらチャンピオン級に到達するような人間が、果たして初心者だと名乗るのは自然なふるまいなのだろうか。
いや、仮にそういう呼び方でもいいとするなら、一体チャンピオン級手前の人間と、ハイボ停滞中の人間は、肩を並べて「お互い初心者ですね」と言い合えるだろうか。私にはそうは思えない。
身長164cmのあなたが、身長182cmの友人と肩を並べて「いやぁモテないっすわあ」と言われていたら、あなたは高身長の、努力をしないだけの友人に怒りをおぼえるはずだ。
「金ないわあ」と言っている大学の友人が、自分と違って奨学金の借り入れが無いと知ったとき、二度と金がないなんて言うなと、口に出せない考えが浮かぶはずだ。
ポケモン対戦のプレイヤーは、この「初心者」という言葉に対して、しっかり共通の認識を持つべきだと思う。謙遜はかえって迷惑になる。
強者が弱者の”ばけのかわ”を被っているとき、どれだけ頑張っても合計種族値300台の使いどころのない個性からしてみれば、その謙遜はもはや”のろい”でしかない。
「初心者」をどう呼び分けるのが適切か?
では、どう呼び分けるのが適切か考えたい。 Weblio辞書の定義によれば、「初心者」とはずばりこうだ。
しょしん‐しゃ【初心者】 その道に入ったばかりで、まだ未熟な者。習い始め、あるいは覚えたての人。
この定義にもそれらしい表現はありつつも、明確な判断基準は用意されていない。始めて1か月でも「習い事」だったら始めたばかりだ。それに、環境に順応するかを基準にしたら「覚えたて」の状況は永遠に続いてしまう。
であれば、初心者という枠組みを拡大するほかない。 現在のランク帯や到達度に合わせて、以下のように呼び分けてはどうだろうか。
入門者(ビギナー) マスターに到達したことがないプレイヤー
初心者(ノービス) マスター4に初めて到達したか、マスター4到達時のレートを更新していないプレイヤー
素人(アマチュア) マスター4に到達してからレートは上がっているが、マスター3にタッチしていないプレイヤー
初学者(トップアマ) マスター3にタッチしたプレイヤー
経験者(エキスパート) マスター2にタッチしたプレイヤー
中堅(セミプロ) マスター1にタッチしたプレイヤー
玄人(プロ) チャンピオン級にタッチしたプレイヤー
達人(チャンピオン) 最終チャンピオン級のプレイヤー
このように自分の現在地を正しく定義し、呼び分けること。 それこそが、強者たちが真の初心者に対してできる、誠実なふるまいではないだろうか。