なんかシーズン2の敵つよくね?
まずは、私がこの記事を書くに至った経緯からお話ししようと思う。
私はこれまで、ポケモン対戦の「ランクバトル」の存在を知りつつもずっと避けてきた。学生時代と比べて向き合う余裕がなくなったことや、他のことに時間を割いていたのが理由だ。
そんな折、2月ごろに新作『ポケモンチャンピオンズ』のリリースが告知された。対戦になじみのない自分にはいきなりハードルが高いと考えた私は、「対戦の基本を学ぶ猶予が与えられた」と解釈し、まずは『スカーレット・バイオレット(SV)』の最終シーズン(シーズン40)に挑むことにした。結果として、残り1週間ほどでなんとかマスターランクに到達することができた。
過去の常識が通用しない『チャンピオンズ』の対戦環境
『チャンピオンズ』は、入手難易度を除けば育成のハードルは無いに等しい。特定のポケモンを1匹しか持っていなくても、バトルで得られるポイントで育成バリエーションを無尽蔵に管理できるため、実質無償で育成が楽しめる。
私がかつて知っていたポケモン対戦は、「中耐久・高火力のポケモンが、技範囲の広さや特性、持ち物を活かしてダメージレースを制する」というものだった。しかし、いざ挑んでみると強力な持ち物は少なく、火力が控えめなポケモンは「技・タイプ相性」や「唯一性の高い個性」が採用の決め手になっていた。
「あれ? ゴツメギャラは?」
「おいうちっていつから無くなったんだ?」
「昔は10マッチに1回は見たポイヒグライオンは?」
知識のアップデートが止まっていた私は、初手に出したヒスイウインディをギャラドスに「いかく」されて起点にされる始末。「ぼくのかんがえたさいきょうのパーティ」は欠陥だらけだった。
自分で一から勉強するのは不可能だと悟った私は、おとなしく上位勢の「構築記事」をしっかり読むことにした。
筋トレ×ポケモン対戦の日々
20時に仕事を終え、職場を片付けて20時30分にジムに着く。そこからは、120kgのバーベルで胸を鍛えながら、2分間のインターバルの隙間に構築記事を読む。ダンベルを持ち上げては育成論を読み、ケーブルを引いてはダメージ計算をし、ランニングマシンで汗を流しながら対戦動画を見る……そんな日々を続けた。
努力の甲斐あって、無に等しかった対戦環境の知識もぼちぼち身についてきた。 とはいえ、シーズン1は最終レート1850付近で終了。目標には50足りず、最終順位はざっくり12万位。まあ、実力相応だろうと納得した。
シーズン2で抱いた「レートと順位」の疑問(ここから本題)
そしてシーズン2が始まった。今度は開始2日目でさっさとマスターランクに入ることができ、素直に喜んだ。構築的に重いゲッコウガやキラフロルに何度も当たったり、そうしょく・うずしお・ほろびのうたマリルリに3タテされたりもしたが、シーズン1で1週間かけたのに比べればすんなり到達できた。
しかし、ここで一つの疑問が生じた。 マスター到達時のレートは1640くらい。シーズン1は1700くらいからスタートしたはずだが、まあ60くらいの誤差だろうと思っていた。 その後少し負け越してレート1599くらいになったとき、順位を確認すると8万7000位だったのだ。
シーズン1では「レート1850で12万位」だったのに、今回は「レート1599で8万7000位」。この順位とレートの仕組みが気になった私は、Geminiに質問して分析してみた。
AI(Gemini)の回答と考察:ランクバトルの仕組み
GeminiProの解説によると、以下のような理由らしい。
1. 母集団の圧倒的な違い シーズン1のマスター人口はだいたい50万人で、12万位は「上位25%以上」と見積もっていいらしい。一方、シーズン2はまだ開始1週間程度なので、マスター人口そのものが圧倒的に少ない。仮に現在のマスター人口が16万人だとしたら、8万7000位はだいたい「ちょうど真ん中」あたりになる。
2. 時間経過による正規分布の拡大 レートの正規分布は、時間が経つ(対戦回数が増える)につれて横に拡大していく。初期レートから大きく負け越す人もいれば、勝ち続ける人も出てくるためだ。中央付近の密集具合は、全体の幅が広がることで終盤にかけて穏やかになっていく。そのため、同じ「1勝1敗」でも、母集団の規模によって順位に与えるインパクトが大きく変わる。
3. 新規マスター到達者の影響 新たにマスターランクに到達するプレイヤーが現れるということは、システム上に「1500ポイント分のレート」が新規に投下されることを意味する。それを上位陣が食い荒らしてさらにレートを伸ばす構図になり、頂点捕食者同士の争いも発生する。
4. 序盤は「隠れ上位陣」と当たりやすい 今の時期は全員のレートが密集しているため、システムが各プレイヤーの真の実力を測りかねている状態だ。そのため、実力とレートが乖離している「隠れ上位陣」とマッチングしてしまう確率も高くなる。
5. 終盤は「実力に見合ったレート帯」に収束する 対照的に、シーズン終盤になるとレートの変動幅が落ち着き、プレイヤーの分布が固まってくる。結果として、自分の実力に見合ったレート帯に行き詰まることになる。実力による「順位の浮力」は、環境が固まりきってからではほとんど動かせなくなってしまうのだ。