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海外非公式対戦ソフト「Pokemon Showdown」のTierシステムについて(試し書き)

せっかく素晴らしいサイトを作って頂いたので何かしら書いてデバッグに貢献したい。
とはいえ対戦は現在4~5桁ギリギリをうろついている下手くそなのでガチ考察以外のちょっとした読み物をと、面白いかなと思った話題について書いてみました。

海外で一定の支持を集める「Pokemon Showdown」という非公式対戦ツールがあります。ある程度対戦を(特に古い世代だと?)やり込んだ人であれば名前は聞いたことがあるという人も多いかもしれません。Championsのように完全に対戦に特化したツールで、努力値振り、性格補正、技なんかを全てボタンポチポチで済ませることができ、思いつきでサッと組んだ構築を実機と同じ対戦挙動で世界中の他のShowdownプレイヤー相手に再現することができるという、リリースされた2012年当時では極めて画期的なツールでした。

対戦ルールについても、最新世代である(だった)SVから第2世代金銀の対戦環境まで、幅広く自分で設定してプレイ可能です。Championsリリース前のShowdown内のランダムマッチで最もメジャーなのは、「Gen9 OU」という、SVランクマの環境でシングル6vs6、かつ一部使用ポケモンに制限ありのルールでした。この使用ポケモンの制限というのが海外中心コミュニティならではの面白い概念で、今回はそれについて少し紹介したいと思います。


Pokemon Showdownにおいて、全てのポケモンは運営が定めるTierに属しています。これらは設定する対戦環境世代に応じて個別に定められています。

上から順に、

「AG(Anything Goes)」   6,7世代メガレック、8世代ザシ、9世代ミライ黒バドなどの専用Tier

「Uber(?)」         極めて強力
「OU(Overused)」     採用されすぎている

「UU(Underused)」     あまり採用されていない

「RU(Rarely used)」     稀に採用される

「NU(Never used)」     ほぼ採用されていない

「PU(Practically useless)」 ZUよりはマシだが役割がない

「ZU(Zero used)」     実質上位互換となるようなポケモンがいる、全く採用されていない


そして、ルール毎に、使えるポケモンの最高Tierが定められています。例えば、先程述べた最も人気なルールのGen9 OUというのは、OU以下のTier、つまりUberとAGのTierにいるポケモン以外の全てのポケモンが使用可能なルールを指します。メジャーなGen9 OUルール以外にも、マイナーポケモンのみで対戦を楽しむGen9 RUや、古の対戦が楽しめるGen3 AGなど、様々なルールでランダムマッチをすることが可能です。

面白いのはこれらのTierが「伝説」や「準伝説」といった公式が定めているものとは全く関係なく決まっていることです。


例えば、Gen 9 OUでは禁止されているUberのTierのポケモンには、ザシアン、コライドンといった強力な禁止伝説以外にも、ウーラオス、ハバタクカミ、パオジアンといった最強クラスの準伝説や、ブリジュラス、コノヨザルなどが含まれています。6vs6ならではのメタが回った結果なのか、クエスパトラやイルカマンといった6見せ3vs3ではそこまで強力とされないポケモンもこのTierに指定されています。

そして、許可されている中では最高のTierであるOUには、逆に実機での一般環境では使用できないポケモンが含まれていたります。シンプルに強力な一般ポケモンのカイリューやキラフロルなどと並んで、ダークライや通常キュレムといった禁止伝説や幻に該当するポケモンがこのルールでは使用可能です。弱いから。


このように、海外で長い間人気を博した対戦ツールのShowdownでは、強さや採用率を基準にポケモンをTier付けし、それをベースに対戦ルールを作っていくというのが普通となっていました。他にも、複数催眠禁止、バトンタッチの使用禁止、ムラッけの使用禁止、光の粉の使用禁止、しっぽきりの使用禁止、レベルが100で統一など、実機でプレイしている我々からすると「なぜ?」と言いたくなる独特なルールが多くあります。通常のランクマから完全に隔たれた海外の対戦コミュニティで、なぜこのような環境が作られていったのかを考察するのも良い暇つぶしになるかもしれません。


興味のある人がいれば、各Tierに含まれるポケモンはGoogleで

smogon strategy dex sv [ou, uu, agなど、調べたいtier]とググれば一番上にサイトがでてきます。全て英語なので読みづらいですがイラスト付きなので概ね理解できます。

余談ですが、アメリカはスポーツやゲームなどで環境を支配する戦術やキャラクターが登場すると、それをルールで制限・弱体化し、新しい環境を作っていくことを好む傾向があるそうです。逆に、日本では環境を支配する要因にどう対抗するかを考え、メタを回し、強力な戦術やキャラクターを攻略すべき対象として捉える傾向があると読みました。

全く違うゲームですが、スマブラXでメタナイトが圧倒的な最強キャラだった時、海外の大会などが軒並みメタナイトを禁止キャラとした中、メタナイトを禁止する国内大会はそこまで多くなかったらしいです。ポケモン廃人たちも全盛期メガガルーラに文句を言いながらなんだかんだ楽しんでいた節があるので、あながち間違いではないのかもしれません。


あくまでも非公式ツールであること、そして現在はShowdown特有だった機能のほぼすべてがChampionsで代替できることから、プレイを勧めるわけではありません。ただ、海外中心の対戦シミュレーターならではの独特な「Tier」文化が実機の対戦にはない面白い概念だと思ったので、簡単に紹介させてもらいました。



  • サンプルの話題ではよく言われてることですが、showdownは実環境とは出現するポケモンが違いすぎるので参考程度にしかなりませんぞwwww -- (名無しさん) 2016-12-08 16:29:58

役割論理wiki、サンプルヤーティ(SM)コメントログより

バンギラスが大好き。対戦はマスボ級まで上げてからネタパとガチパの中間のような構築で遊ぶ。