pokenote

日々、択ゲ。

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メガカメックスとみるギャンブルのすゝめ

みなさん、ギャンブルしてますか?

ポケモン対戦には運の要素が絡みます。追加効果、急所、通信エラーなんかも含まれますね。

圧倒的に不利な状況を急所で捲った時は、血湧き肉踊ります。

運ゲやんけ!などと揶揄されることもありますが、恥じる必要はありません。人間とは弾倉が回り、撃鉄が空の薬室を撃った時にこそ生の充足に打ち震える生き物だからです。


さて、こういう意見を聞いたことはありませんか?


「ポケモンは読みや運を制するゲームではない。安定択を通し続けるゲームだ。」


少々ふざけましたが、これは実際その通りです。

ランクマッチは何戦も戦ってレートを奪い合うゲームなので、完璧な読みを決めて勝った熱い試合よりも、安定した勝利の方がトータルでは価値があります。


択を通して1試合勝っても、残りの9試合負けるのであれば構築やプレイングを見直すべきでしょう。


ただ、言葉で言うのは簡単ですが、実際はそうもいきませんよね。

命中不安技を採用せざるを得なかったり、乱数1発で調整を妥協せざるを得なかったりします。


実戦では、不利な状況を運に頼らざるを得ないことも少なくないでしょう。俗に言うギャンブルです。


こういった場面では、より期待値の高い方を選ぶことが、その場面での安定択となります。


具体例を見てみましょう。

実際にあったバトルをもとにシミュレーションしています。


今回の相棒はこいつ。

世にも珍しい水タイプのルカリオです。映画の主役はもらえませんでした。少しむっちりし過ぎているか、人相が悪いのが原因でしょうか。いずれにしてもルッキズムは良くありません。


準速スカーフマスカーニャを抜きたいので火力と引き換えに臆病S調整をし、耐久はなんかそれっぽい感じに振っています。


さて、ここまでの激戦をくぐり抜け、なんとか積んで相手2体を突破することができました。

ただしこちらはラス1の残HP1、まさに背水の陣の状況です。


相手のラス1は、HP満タンのガブリアス。

襷以外なら勝てそうですが、持ち物がわからないので、ヒントを得るために相手のパーティを見直してみます。

困りました…スカーフも襷もどっちもありそうな雰囲気。ルカリオがメガ確定なのはさっき波動弾でブチ抜いたからです。H振りオボンはなさそうですね。


一旦ASベース、H2振りと仮定してみますが、相手に動かれたら終わりです。

ここでは、みずのはどうorあくのはどうの択が発生しているように思えます。


ダメージ計算をしてみましょう。

  • みずのはどう→H2ガブ乱数1発(87.5%)

  • あくのはどう→H2ガブ乱数1発(18.8%)


みずのはどうは高乱数1発ですが、耐えられるか襷を持たれている場合は、20%の混乱発生かつ、33.3%の自傷を祈るしかありません(約6.7%)。


あくのはどうは高確率で耐えられますが、20%で怯めば勝てます。

ギャンブルのお時間ですね。


あなたはどちらを選びたいですか?



自分はなんとなく、あくのはどうの方が良さそうに感じました。どうせどっちも耐えられるかもしれないのなら、2回抽選が入るみずのはどうよりも、20%で勝てるあくのはどうの方が魅力的に見えたからです。


実際はどうでしょうか?

ここで重要になってくるのが、先ほどの期待値です。


この状況では勝つか負けるかです。

ランクマッチでは勝てばレートが増え、負ければレートが減るので、ここではレートの変動期待値を計算することになります。

レートの変動は±20と仮定しましょう。

期待値は次の計算式で算出されます。


(勝つ確率×20)+(負ける確率×(−20))

=レート期待値



(1)あくのはどうの場合

こちらが勝つパターンは、

①低乱数1発で落とす

②高乱数で耐えられて怯みをひく

③低乱数を引いたが襷で耐えられて怯みを引く

の3つです。急所もありますが、細かくなりすぎるので割愛しています。


①の場合は、乱数(18.8%)を引いた上で、襷持ちでないことが条件になります。

ポケ徹バトルデータ(2026/5/13)では、襷の採用率は38.7%ですが、計算簡易化のため以降は40%として考えます。

この時の勝率は18.8%×60%=11.3%です。

同じように計算すると、

②は81.2%×20%=16.2%

③は18.8%×40%×20%=1.5%

となりますので、総合的な勝率は約29%です。


よってレートの期待値は

(29%×20)+(71%×(−20))= −8.4

となります。


(2)みずのはどうの場合

こちらの場合の勝つパターンは

①乱数1発で落とす

②低乱数で耐えられて混乱を引く

③高乱数を引いたが襷で耐えられて混乱を引く

の3つです。同じくそれぞれの確率を計算してみましょう。


①は87.5%×60%=52.5%です。

②は12.5%×20%×33.3%=2.3%

③は87.5%×40%×20%×33.3%=0.8%

であり、総合勝率は約56%です。あれ、なんだかこの時点であくのはどうより良さそうですね。

期待値を出してみましょう。

(約56%×20)+(44%×(−20))=2.27

となります。


期待値的には、あくのはどうを選んだ場合、毎試合8.4ポイントのレートを失い、みずのはどうを選んだ場合は2.27ポイント得ることになります。その差は10ポイント以上も開いています。


仮に100試合同じ展開を繰り返した場合、みずのはどうなら227のレートを稼ぎ、あくのはどうなら840ものレートを失うわけですから、その差は凄まじいことが分かります。


襷確定の場合や、H32ガブリアスの場合は逆転し、あくのはどうの方がマシになりますが、少なくともこの局面ではみずのはどうの方が良さそうですね。


似たような状況はいくらでも発生すると思います。

一見は択に感じる場面でも、実際には取るべき行動が決まっている可能性があります。

自分は上記の状況であくのはどうを選び、結果的に怯みを引いて勝ったのですが、期待値的にはミスプレイだったことが分かりました。


その場で期待値を計算するのは難しいかもしれませんが、試合後に振り返って、次の試合に活かしましょう。


本記事は以上となります。


ステロを撒きましょう。

KaTaGiRiです。 元ポーカープレイヤー。特性はいたずらごごろ。 ポーカーで学んだ知識を基に、主に座学・コラム系のポケモン記事を書いています。記事にいいね頂けるととても喜びます。 たまに香川で対戦オフを開催。