初手マスカーニャミラーとかいう、ポケモン囚人のジレンマについて
ポケモン囚人のジレンマこと、初手スカーフマスカーニャミラーとは
文字通り、初手にお互いマスカーニャを出した場合、とんぼがえりを撃つべきかという命題である。
ポケモン対戦なんてやってるオタク君なら囚人のジレンマについては当然知っているだろうが、念の為に囚人のジレンマについても軽く解説しておく。知ってる人は読み飛ばしていいよ。
囚人のジレンマとは
共同で犯罪を行ったとされる囚人AとBに自白させるために次のような司法取引を持ちかける。
互いに黙秘したら懲役2年
互いに自白したら懲役5年
片方が自白したら、自白した側は釈放、黙秘した側は懲役10年
この時2人はどのような行動を取るべきかという問題である。尚、2人は別室に隔離されており相談することはできないものとする。
このとき、全体の利益を優先するならばお互い黙秘するのが良いが、お互いに出し抜こうとする気持ちがある限り自白をせざるを得ない、というジレンマである。
ポケモン囚人のジレンマについて考える
今回は初手マスカーニャミラーの状況を、囚人のジレンマに当てはめて、それ自体を一つのゲームと捉えることにする。
一旦、その後の状況などは考えずに、「相手より得をしたら勝ち」というルールとします。
お互いに最速スカーフマスカーニャとし、行動はとんぼがえりか交代のどちらかであるものとする(相手の道具が分からない以上、スカーフをケアして動くべきであるため)
お互いにとんぼがえりを打った場合、先に動いた方が勝利。(打たれた側はとんぼがえりで死ぬ為)
片方がとんぼがえりを打った場合、とんぼがえりを打った方の勝利。(相手の交代先を見て選出を決められる為)
お互いが交代した場合、引き分け。

このような状況である時、安牌択として交代をして引き分けを選びたくなるが、万が一相手がとんぼがえりを打ってきた場合、こちらの引き先を見て不利対面を作られてしまう場合がある。
囚人のジレンマ的に言えば、交代とは黙秘だ。お互いに黙秘を選んでくれるのならそれが1番いい。相手のマスカーニャは倒せないが、こちらもマスカーニャを温存できる。
なにより、ゲームをシンプルにするため引き分けとしたが、実際にはお互いの引き先によって有利不利が決する。もしかしたら有利対面かも。50%の賭けをするよりかは、心理的に安全だ。
しかし、囚人のジレンマではお互いに自白を選ぶとされている。
相手が一方的に得をし、こちらが圧倒的に損をしてしまう可能性があるからだ。
なにより、もし相手が黙秘をしてくれれば、ワンチャン釈放されるのだ。
お互いが合理的に考える限り、両者は自白を選ぶ。
つまり、このポケモン囚人のジレンマにおいても、お互いに自白……つまり、とんぼがえりを打つのが合理的な択である。
……と、そう結論付けるのはまだ早いと思う。
このポケモン囚人のジレンマは、通常の囚人のジレンマと違う部分がある。
それは、「自白(蜻蛉返り)をした場合、得をするか損をするかは1/2の完全に運勝負」という部分だ。
通常の囚人のジレンマであれば、お互いに自白をすればお互いにそこそこの損を痛み分けする形になる。
しかしマスカーニャミラーでは運勝負だ。
しかも、単に負けとは言っても、交代した場合の負けは単に不利対面を作られることだけだが、とんぼがえりを打った場合よ負けは、マスカーニャという強力な戦力を一つ失うということだ。
損の度合いが大きく違うのだから、無視できるリスクではない。
考え方としては、とんぼがえりと交代、読み負けた時のそれぞれのリスク、どちらを許容できるかで考えるのが良いと思う。
なので、ここからは「どんな状況でとんぼがえりをするか、交代をするか」から、どちらの方が良いか考えてみよう。
とんぼがえりを打った方がいい場合
50%でマスカーニャを失うリスクを飲み込んででも、とんぼがえりを打った方がいい場合とはどのような場合だろうか。
一つは、相手のマスカーニャがどうしてもキツイ、という場合。
マスカーニャのとんぼがえり以外で倒せるか分からない、とかいうパターン。逆に言えば相手にとってはマスカーニャがガン刺さりしている状況なので引いてくる可能性が高い。
万が一相手がとんぼがえりをしてくるとしても、この場合は結局50%の確率に賭けるしかない。賭けに負けたら降参ボタンを押してパーティーを見直そう。
2つ目は、相手にとって引いた方が有利になりそうな時だ。
例えば、相手にブリジュラスがいるなら、とんぼがえりを予測してブリジュラスに引いてじきゅうりょくでBを上げたいだろう。
ブリジュラスに有利なポケモンがいるなら、相手のブリジュラスをしっかり見てからそれを出した方が確実だろう。万が一ブリジュラスじゃなくとも対応出来るし、タスキも潰せる。
交代した方が良い場合
マスカーニャが大事、という場合。
出来ればマスカーニャでマスカーニャ以外を倒したいなら、わざわざ50%の賭けに乗らずに交代すべきだ。
相手はそれを読んでとんぼがえりを打ち、有利対面を作られるだろう。しかし、貴方のマスカーニャが相手にガン刺さりしているなら、他の手持ちを犠牲にしてでもマスカーニャは残しておくべきだろう。
しかし、マスカーニャを選出している時点でその試合においてマスカーニャも重要であるはず。つまり、大抵の場合は大事なので、交代をするのが安牌だ。
結論
こんなめんどくさいことをいちいち考えるくらいなら、まずマスカーニャを初手に出すのをやめよう。
だいたい、相手にマスカーニャが見えているならマスカーニャミラーになるのは見えているのだから別のポケモンを出すべきだ。
他に初手に出されがちなポケモンといえばカバルドンやブリジュラス、キラフロルなどがいるが、どれもとんぼがえりをすべきではない。
初手にマスカーニャを出したい場合というのは、初手に相手がマスカーニャに不利なポケモンが出てきそうな時だ。
相手にとってマスカーニャは不利なのだから引きたいはずなので、とんぼがえりを打つ……と言うのがやりたい使い方なので、そもそもジレンマもクソもない。
相手にマスカーニャがいる時は、マスカーニャ以外を投げよう。
おわり。
P.S.
(´-`)。oO(マスカーニャジレンマに確実に勝利する天才型マスカーニャとか誰か発明しないかなぁ)