
【最終595位/最終レート2222】M-A環境の言語化並びに弱者の兵法について。強い構築とは何か?【ポケモンチャンピオンズシーズンM-2】
・挨拶
ご高覧いただきありがとうございます。初めましての方は初めまして、そうでない奴はまた会ったな。久しぶり元気してた?
今回はポケモンチャンピオンズレギュレーションM-Aシーズン2において最終位最終レートを達成できましたので、構築記事並びに環境考察の方をまとめて行こうと思います。一応目標にしてたチャンピオンズでの初3桁だからね(今までの結果よりショボいじゃんとか言わない)
注意点として、まず今回結果を出した構築はYouTuberとしても活躍されているシグマ様の構築をほぼ完コピさせていただいたものであり、オリジナル要素はほぼ皆無です。
以下、原案の使用されている動画↓
そのため構築記事としての要素は薄めになります。その代わり「なぜこの構築を握ろうと思ったのかの判断経緯」「今の環境で勝ちやすい構築が持つ要素とは何か」「プレイング弱者が強者相手に一杯食わせてやるための戦略」等について、自分なりにまとめていきますので、プレイングに自信がない初中級者や、チャンピオンズに入ってから思うように勝てないでいる方々の一助になれば嬉しいなと思います。
・強いプレイヤーとは?
強いプレイヤーとは?→結果を出してるプレイヤー。という身も蓋もない結果論は置いといて、要するに「安定した高勝率を叩き出すために必要なプレイスキルは何か」という問いになります。
これに関しては「何手先まで予測して詰め筋を逆算できるか」というのが私の回答です。将棋における終盤力と呼ばれる思考能力と≒で考えて良いと思います。(ちなみに筆者は駒組みとか定石を覚えたはいいけど、終盤力が弱すぎてボコられまくり将棋を引退した過去アリ)
私含め弱者はいつも目の前1つの問題の正解を追うのに必死です。大局観というやつが欠けがち。
それが必ずしも悪いわけではなく、目の前の正解を一つ一つ丁寧に拾っていけば勝てる試合もたくさんあります。むしろ、間違えずにそれができるなら中級者くらいは名乗るに足る実力だと思います。しかし、中級者と上級者の間の壁はその先にあります。
一手一手を見ていったら特大のミスや悪手はなかったはずなのに、なんか負けた。という経験はこの力量差から生じた敗北であることが多いのかなと思います。
某ポケモン実況者グループの質問コーナー動画のどれかで「選出の段階で起きうる状況やそれに応じた立ち回りは数パターン想定してあって詰め筋まで考えてある(意訳)」というような回答をしていた記憶があります。これは当然上澄み中の上澄みですが上級者が見ている景色はそれです。その上級者の中でも3手詰めくらいならなんとかできる人もいれば、10手オーバーの詰めを複数パターンのパラレルまで理解余裕みたいな化物まで様々ですけどね。
・強い構築とは?
当然ですが強い構築というのは上記のような上級者達が鎬を削り合う中でブラッシュアップされていきます。
詰め筋の読み合いが発生することを前提にして、相手からは見えにくい詰め筋を用意できるならベストですが、それだけでなく相手に間違った詰め筋を読ませたり、詰め手数を誤解させたりする化かし合いの工夫が凝らせれているのが「強い構築」ということになります。
構築記事でよく見る「ズラし」という概念はコレです。採用率の高いポケモンを一般的な型で6匹採用してもイマイチ勝率が伸び悩むという経験は誰しもが通る道だと思いますが、この「ズラし」が存在しないせいで相手視点詰め手数を簡単に読み切れてしまうからじゃないかなと考えています。
「ズラし」について、もう少し要素を分解すると、
「◯手詰めの◯の数値が多い」
→シンプルに相手の詰め筋を読む能力を飽和させ、読みきれないようにする。
「パッと見で何手詰めか特定しにくい」
→単体で複数の型選択肢を持つユニットで一方的かつ強制的に択を押し付け、詰め手数を読み間違えさせる。
「一手詰め筋を読み違えた際に敗着にさせる力が強い」
→「ズラし」でもぎ取った1ターンでどれだけアドを取れるか。
この辺りの要素が構築の強さの指標になると考えています。そして、これは当然ですが弱者が強者を出し抜くための武器としても活用し得るわけです。
じゃあ、そういう構築を作ったり使えばいいじゃん!と言えば簡単そうなんですが、なんとチャンピオンズ環境ではここが非常に難しいのだ。
・チャンピオンズM-Aの環境について
端的に言うなら「バランスがめちゃくちゃ良いデフレ環境」もうちょっと噛み砕くとオーバーパワーな駒がほとんど存在しておらず、ほぼ全てのユニットにおいて1体がちゃんと1体分の仕事量をこなして戦っている。という感想。
伝わりにくかったら反例を挙げます。ディンルーです。あいつは対策薄いと本来1人ではこなし得ない量の仕事を1人で成し遂げます。そういうユニットがレギュレーションM-Aにはほとんどいない。やや逸脱気味なユニットは数体ほどいますが、個人的にはまあ許容できる範囲内かなと思っています。
このバランスが良いという状態、一見均衡が取れていて素晴らしい環境のように見えるのですが、弱者にとっては相当に厳しい環境です。
まずデフレ環境なこともあり、試合全体で見た詰め手数が少なくなりがちな点。つまり構築段階で詰め手数を多く設定できないため、ある程度の詰め筋さえ読める人ならゲームセットまで読み切りやすい対戦環境。
ユニット1体が持つパワーが低いので仮に「ズラし」が成功しても、得られるアドがしょぼいという点。
これらが重なった結果「構築段階ではあまり勝率に差がつかない環境」が生まれてしまっている。完全にバレきっている構築で2シーズン連続堂々と勝ち続けている某有名強者とかが良い例でしょう。いやあの方はほんまになんで勝ててるの?凄すぎ。
各々が使い慣れた構築で詰め筋までしっかり読み切った立ち回りが出来るかという所に勝負所が寄ってしまっているな〜という所感。練度が大事な環境って言われてるのは多分そういうこと。
これはこれで良い環境だとは思うが、弱者の兵法としては飛車角落ちで戦ってるくらいキツいなと思う。弱いのが悪い?それはそうね。でも俺は努力と工夫の両輪で勝ちを目指すのが好きなんだよね。
・構築経緯
じゃあどうすればいいの?という話なのだが、まあやれることをやるしかない。根性論に聞こえるかもしれんが、やるのが難しい中でもやりようはなくはないのだ。
まずパワーが逸脱気味なユニットを積極的に採用する。現環境だと非メガ枠だとブリジュラス、イダイトウの2匹は頭一つ抜けているというのは世間の認識と相違ないだろう。
単体パワーの高いユニットに「ズラし」要素を組み込んで相手のミスを誘発し、それにより得た1ターン分のアドを最大化していきたいという作戦。
これは自戒も込めて言うのだが「ズラす」というのは決してキャラパワーを落とすということを意味しない。相手の意表を突こうとして本来持ち得るパワーを落とし、勝てる相手にも勝てなくなってしまったら本末転倒である(通算n敗)
結果から言うとお恥ずかしながら、自分一人の構築力では「ズラし」を無理なく取り込み、それでいて構築としてまとまっている、そんな理想の構築を作ることは出来なかった。
元来より0から1を作るのが得意なタイプではないのだ私は。普通に最終日3日前まで構築ないしレートは1800もないしでわんわん泣いてた。
そんな時に見つけたのがこの構築だった。本当にビックリした。神が提示した答えだった。自分が考えていた勝てる要素がふんだんに盛り込まれていて、かつ構築としてまとまっており十分すぎるパワーがある。一目見た瞬間にこれは強いと確信した。
自分で考えた構築じゃないのでどれだけ褒めても自画自賛にならない。最高。
そんなこんなでこの構築を握って3日でレートを4〜500ほど伸ばして最終3桁ラインに捩じ込んだ。ちなみに2ロムともに1800前後だったのを両方とも3日で3桁まで勝ち上がらせてくれた。どんだけ勝ってたのかというとそれくらい勝ってた。


・構築コンセプト
この構築はブリジュラス、カメックス、イダイトウ、ミミッキュがそれぞれ「一番警戒される型から1つズラした型」になっており、相手が偉いプレイングをした時に、こちらが一手番分のアドを取れるようなシステム設計になっている。対面構築としてのパワーも十分に確保されているので、その一手番分のアドを主張に押し切ることができる。
詳しく解説するために個体紹介に移る。
・個体解説
選出機会の多かった順に紹介
頑丈ブリジュラス@オボンの実(選出率1位)
調整意図、原案通り。
最速CSぶっぱ余りh
まっじで全試合初手に出してた。
猫から入ってくるヤンキーミミロップ以外には必ず一回動くことが出来、2種の大ダメージソースを持っているため全ての相手に対面コマとして最低限必要な役割を果たす。対面突破出来れば理想。突破できなくても裏の先制技の圏内に入れれば最悪おっけーという動かし方をしていた。ステロはどうしてもほしい時と暇な時だけ撒いていた。基本的に対面突破を優先。
現環境一番警戒される初手ブリジュラスは耐久振りオボン持久力である。先月に流行ったミラコ採用に一方的にアドを取られることをケアする偉いプレイヤーは一定数おり、例えばアシレーヌが瞑想から入ってきたりして本来は対面負けするはずのところを、相手の一手番を腐らせたことで対面勝ちしてしまえるような場面は多かった。
また頑丈と持久力に両対応した初手起きの代表例としてはアクジェ採用のメガカメックス等がいるが、そのような対策をさらに超えて対策し得るオボンの実は革命だった。ブリジュラスを狩りに来た全てのメガカメックスを返り討ちにした。
このポケモンの強さの本質は頑丈と持久力という真逆の対応を強いる特性によるプレイミスの誘発にあるなと感じた。こいつこそが「ズラし」の本領。
次に続くメガカメックスとイダイトウも技や持ち物により真逆の対応を強いる工夫が施されている。
メガカメックス(選出率2位)
調整意図。
HB…陽気ガブの地震を確定2耐え
S…トリル運用上なんとなく無振りミミッキュ と揃えてみた
C…出来るだけ高く
普通の構築でよく先発置きされるようなカメックスだが、本構築では大体裏から出していた。言わずもがな対面性能の鬼。持ち前の耐久で一発耐えて殴り合える性能はSV時代のカイリューに近いものを感じた。
相手視点だと裏から出てくるメガカメックスで警戒すべき最重要項は殻を破られることなので、明らかに殻を破ることを警戒されて対面突破がすんなり通ったり、先制技を撃たれなかったり、交代を抑制したりしているな〜と感じる場面は多かった。
殻を破るカメックスの対抗札として有名なのはスカーフマスカーニャとアシレーヌであり、当然この2匹はよく出てきた。
が、本構築のメガカメックスは別に言うほどこの2匹が重くない。マスカーニャのトリックフラワーはフルHPからなら耐えることが出来るし、返しの波動弾→アクジェで大体裏のイダイトウのアクジェ圏内に入る。カメックスは対面負けるがマスカーニャはイダイトウ対策も兼任していることが多く、この場合は裏のイダイトウが通るから問題ナシ。アシレーヌは対面突破こそ出来ないが、イダイトウのお墓圏内にさえ入れておけば高速移動の起点にするも良しで、並びで見た場合展開は全然悪くない。
相手視点は見え辛い勝ち筋として、殻を破るメガカメックスで誘いがちな2匹を逆に殻を破るのないメガカメックスと後続の並びでカモっていたことになる。
ちなみに余談だが、裏のお墓圏内に入れればいいやとアシレーヌ相手に水の波動と悪の波動でぺちぺちしていたら、まあまあな頻度で混乱と怯みが絡んで対面突破できてしまっていた。本当にアシレーヌってメガカメックスに強いんだろうか?
ブリジュラスほどではないが、殻を破るを警戒させて立ち回りを捻じ曲げたり、殻を破るの有無で有利不利を逆転させる性能は「ズラし」として非常に強力だった。
イダイトウ@気合いの襷(選出率3位)
調整意図。
A特化準速、余りb
やっぱつええわ。この魚。
ナメてる相手にはイージーウィン取れるし、対策駒がいたとて大体悪タイプであり、メガカメックスとメガミミロップの両名がそっちにはしっかり強いので攻めの裏表としてバランスが良い。
陽気スカーフで使っていた時はなんか火力足りんなあ〜と微妙に感じていたのだが、意地っ張りで使ってみて思い出した。俺が病みつきだったイダイトウはこれだ。お前がNo.1お墓クリエイターだ。
環境で最も警戒されるのは未だにスカーフであり、さらに速いスカーフで上から制圧することで対策としているプレイヤーは多い。気合いの襷はそのような立ち回りに対する致命的な切り返しになり得る。これは持ち物による「ズラし」だが有効に働く場面は多かった。
後発の襷枠ということで当然ステロや毒菱はキツかったが、構築全体がステロの刺さりまあまあかなくらいの見た目だからか、結構襷が生きたまま使える場面は多かった。
ミミッキュ@妖精の羽(選出率4位)
調整意図。原案通り
HB…化けの皮、鮫肌込みで特化ガブの地震耐え
A…メガミミロップを大体ワンパン。H2ガブもじゃれ影で大体まとまってる。
相手にメガミミロップがいる場合はイダイトウよりこちらを選出する機会が多かった。が、何回か猫ギガインパクトで吹き飛ばされた。本当なんかそれは?
スタンダードな構築同士で詰め筋の読み合いになった場合、順当に強者相手に勝てないことに気付き、それならばギミック展開系の単純な一本道の読み合いに引き込んだほうが勝率が高くないか?というのは今シーズン初めからずっと考えていた。
だが現環境のプールだとギミック展開系の特殊戦術の中で強く使える選択肢がほとんどない。その中で唯一まともに使えそうだなと感じたのはトリックルームだった。毎回基本戦術に組み込むほどの軸とはなり得なかったが、刺さる時はしっかりと相手から見えずらい勝ち筋として機能していた。
メガミミロップ(選出率5位)
調整意図。自分が考えたものではないため不明。
多分だけどスカガブの逆鱗耐えとかにしてあるような気がする。
正直あんまり信用してない。
素早さを結構妥協しているので相手にメガミミロップやメガマフォクシーやメガゲンガーがいたら出したくないのだが、まあ大体メガ枠のどっちかはそれらの高速枠なので気持ち的に全然出したくなる場面がなかった。
ポジティブに言うなら大体の相手にメガカメックスで間に合ってたおかげでもある。
それでも出した場面では"技を当てれば"しっかり勝ちをもぎ取ってくれたので強さは感じた。技を当てればな……
ガブリアス@食べ残し(選出率6位)
調整意図。
なんとなくHAぶっぱ、余りs
全然出してない枠。
とりあえず元構築にいた個体を見た感じで雰囲気マネして採用していたが全然出さなかったし、最終日唯一出した試合は2連でスケショを外したのであまりにもやる気がない。まあ不貞腐れてもしょうがない扱いはしてる。留守番ばっかさせてスマン。
なんか謎に最終日メガメガニウムが増えていたのだがメガカメックス使いの1人としてしっかりカモられてたので、ラム毒突きとかにしてピンポイントに抗えるようにしてもよかったかもしれない。それでも出してたかは怪しいけど。
・選出パターン
まず初手はブリジュラス。
裏は「相手にこれがいたらあんま出したくない」を基準に選ぶ。
・フラエッテがいたらメガカメックスをあんま出したくない。
・ハッサムがいたらミミッキュをあんま出したくない。
・ノーマル、悪がいたらイダイトウを出したくない気持ちになるが、上2匹よりは割と気にせずに出しちゃう。この条件で出さなかったら誰にも出せない。
全員厳しい枠がいたり、選出がまとまらない場合はブリジュラス+メガカメックス+イダイトウで投げていた。多分これが一番パワーのある基本選出。
ぶっちゃけ選出とか立ち回りは本家様の動画見たほうが参考になるよ!多分!
・まとめ
来月からのレギュレーションM-Bでどうなるかはまだわからないが、少なくとも現状のチャンピオンズ環境では構築段階での差がつきにくく、弱者が強者に太刀打ちできる手段はかなり限られている。
しかし、少ないながらも皆無ではないということを私は今月の結果から確信した。全くないのと、少しでもあるのとでは雲泥の差だ。
強者と渡り合うため未来の勝利のためにひたすら腕を磨くのも当然良い。それとは別に強者を出し抜くための工夫を凝らしてみるのもまた有意義な営みであるだろう。そのためのヒントはここに置いていく。
いまだ勝ち得ぬ誰かの助けになれば嬉しい。
・最終結果
最終595位。最終レート2222

ここまで読んでいただきありがとうございました。
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