
【M-B】【はじまりの王者決定戦 ポケモン情報局杯】ステロ壁メガカメックス 【最終レート1643.754】【16勝4敗】
はじまりの王者決定戦 ポケモン情報局杯で使用した構築です。
シーズン最序盤に開催された公式オンライン大会で、対戦数の上限は20戦。
結果は20戦16勝4敗、最終レートは1643.754でした。順位は記事執筆時点では未確定。
コンセプト
最序盤に多いと考えたペリ+ラグ+ブリの雨展開を、ステルスロック+壁+からをやぶるメガカメックスで上から破壊する。
構築経緯
最序盤の環境考察
シーズン最序盤の環境では、誰でも扱いやすく、かつ無対策の相手を高いパワーで押し切れるペリッパー+ラグラージ+ブリジュラスの並びを強く意識していた。
この並びは、他のメガ軸と比べて構築の形が固定化されており、奇をてらった型もほとんど見なかった。そのため、この並びに安定して勝てる構築が刺さると考えた。
ペリッパー+ラグラージ+ブリジュラスは、ラグラージの雨ウェーブタックルの超火力による数値受け拒否、地面+氷の技範囲、ブリジュラスのエレクトロビームによる崩し性能が非常に高く、安易な交代が許されない。そのため、サイクルで対策するのは不可能だと考えた。
そこで、この3体を受けるのではなく、上から縛って全抜きできるポケモンを探すことにした。
最速メガラグラージのすいすいを考えると、上から叩けるポケモンは、素早さ112族以上の1段階上昇、または71族以上の2段階上昇に限られる。こだわりスカーフは技固定された状態でペリッパー・ラグラージ・ブリジュラスの3体すべてを縛ることが難しいため、必然的に積み技からの展開構築に行き着いた。
メガカメックスの採用
上記並びでは持久力ブリジュラスの存在があるため、メインの積みエースを探すうえで物理エースは候補から外した。
物理エースを採用すると、こちらのすべての行動に対して常にブリジュラス後投げをケアする必要があるため、全抜きエースとして安定しないと判断し特殊エースを探した。
そこでメガカメックスが候補になった。雨下でからをやぶった後、ペリッパー+ラグラージ+ブリジュラスを上からワンパンできることが最大の採用理由だった。
加えて、メガカメックスが苦手なアシレーヌは、タイプ上ペリッパー+ラグラージ+ブリジュラスの構築には入りにくく、環境から減っていると考えた。
雨以外の構築に対しても、からをやぶる後の制圧力と技範囲により汎用的な勝ち筋になれる点も評価した。
コンセプトをステロ+壁+メガカメックスに確定
からをやぶるで全抜きを狙うコンセプトである以上、起点作成は必須と考えた。
メガカメックスは技威力の関係上、弱点を突けない高耐久ポケモンをからをやぶった後でもワンパンできない場合がある。そのため、からをやぶった後に相手の攻撃を1発耐え、2回目の攻撃で倒す展開を想定する必要があった。
そこで壁展開を考えた。ひかりのねんどが解禁され、壁展開が環境に通用する構築パワーになっていたため、壁+からをやぶるの展開ルートを軸にした。
また、頑丈ブリジュラスを考えると、ステルスロック or まきびしも必須だと考えた。
以上から、ステロ+壁+メガカメックスの並びを考えることにした。
さらに、先にブリジュラスのエレクトロビームを展開され、かつメガカメックスの方が素早かった場合、壁下でも安全にからをやぶれないことが想定された。
※C特化ブリジュラスの+2エレクトロビーム → D-1 メガカメックス がひかりのかべ下でも確定1発。
そのため、基本選出にはブリジュラスのエレクトロビームを先に展開されないように地面枠も必須となった。
以上から、地面のステロ枠+起点回避ができる壁役+メガカメックスの並びを考えることにした。
壁役の選定
壁役は色々試した。
アローラキュウコン
天候の上書きとフリーズドライの一貫性が魅力だった。
しかし、雨構築のブリジュラスはスカーフ持ちが多く、壁下でもラスターカノンで上からワンパンされることが多かった。さらに、オーロラベールを展開するターンにペリッパー引きの裏目があり、常に壁とフリーズドライの択が発生して立ち回りが安定しなかった。
クレッフィ
まきびし+壁で役割を1体に集約できる点は魅力だったが、壁を張ってからまきびしを撒く動きが弱く、壁ターンを無駄にしてしまう。壁がない状態でまきびしを撒くには耐久が心もとない。
加えて、起点回避性能に乏しく、てっていこうせんによる自主退場にも最大2ターンかかるため、相手に起点にされやすい点が気になった。
オーロンゲ
壁役としては鉄板だが、こちらの壁に合わせて相手が+2段階の積み技を押してきた場合、すてゼリフやソウルクラッシュでは起点回避が間に合わなかった。
壁展開は見せ合い段階で読まれやすく、壁を貼るターンに積み技を押された場合のリカバリが必要であることに気がついた。
これに対するカウンターは、てんねん・挑発・アンコールだと考えた。
結論としてはアンコールを壁役に求める条件とした。
※執筆中に気がついたが、この手段はメタモンでも面白いかもしれない。その場合はクレッフィ+メタモンとなるか。
てんねん
起点回避手段としては強力だが、両壁 or ステロ役として自然に採用できる候補が乏しく、今回の展開方針には噛み合わなかった。
挑発
挑発を打ったターンに相手が壁役をワンパンできる攻撃技を押していた場合、壁役が役割を遂行できない。壁役の行動保証は先制の壁展開に依存しているため、初手挑発を安定行動にすることはできないと考えた。
アンコール(採用)
初手は壁を安定行動として押し、相手が積み技を選んできた場合に次のターン先制アンコールで咎めることができる。
カメックスの半減・等倍技をアンコールすることによって、からやぶのサポートができる点も評価し今回はアンコールを採用した。
最終的には、両壁+アンコールを覚えるポケモンのうち、いたずらごころであるヤミラミを採用した。
ステルスロック枠の選定
次に先発のステロ枠を選定した。
初手ペリッパーのとんぼがえり→ラグラージまたはブリジュラスが着地する展開を考えると、きあいのタスキ持ちが候補から外れた。ステルスロックを撒くだけで倒されてしまうと、構築としてあまりにも弱い。
そのため、ステロ枠には以下の条件を求めた。
ブリジュラスのエレクトロビームを無効化できる地面タイプであること
初手ペリッパーのとんぼがえりからラグラージまたはブリジュラスが着地しても、タスキに頼らず行動保証を持てること
ペリッパー+ラグラージ+ブリジュラス以外の相手にも腐りにくい汎用性があること
これを満たすポケモンは、通常ラグラージ、ガブリアス、カバルドンに絞られた。
ラグラージとカバルドンはからをやぶる前のメガカメックスが苦手とするリザードンYに弱い点が気になった。そのため、初手に出てきがちなリザードンYに強い耐久振りガブリアスを採用した。
耐久振りガブリアスは、数値だけではブリジュラスのりゅうせいぐんを耐えられなかったため、ハバンのみを持たせ、ブリジュラス対面の行動保証を確保した。
ここまでで、ガブリアス+ヤミラミ+メガカメックスの基本選出が決まった。
サブエースの選定
メガカメックスを全抜きエースとする以上、カメックスが止まる相手がいる構築には別のエースを選出する必要がある。
からをやぶる後のメガカメックスが止まる相手として、主にアシレーヌ、スカーフマスカーニャ、メガメガニウムを仮想敵に設定した。
これらに強く、壁+ステロ展開の全抜きエースとしてもシナジーがある剣舞メガエアームドを採用した。
補完枠の選定
基本選出では、相手に先に壁展開やメガムクホークを展開されると押し負けることが多かった。
さらに、ドラミドロサイクルに対しては、毒+くろいきりやドラゴンテールでメガカメックスが、からをやぶるを展開できないことが考えられた。
この2つの構築を1体で破壊できるポケモンとして、じこさいせい+わるだくみサーフゴーを採用した。
壁役を模索していた段階で、相手のわるだくみサーフゴーに為す術なく負けたため、壁構築に強いことは分かっていた。
余談だが最近のドラミドロサイクルにはラウドボーンが入ると聞いたので、ピントレンズブリジュラスも採用候補として挙げられるかもしれない。
最後の枠は模索中だが、初手ガブリアスが出しづらい氷枠に対して選出でき、かつサーフゴーに抗える枠として探した。
ついでにビビヨンやムラっけにも対応できるため、ラウドボーンを試したがあまりしっくり来なかった。
個体解説
調整
C:振り切り
S:からやぶ後に 準速スカーフマスカーニャ抜き
耐久:余り
構築の主軸となる全抜きエース。
あくのはどう、はどうだん、からをやぶる
コンセプトおよび技範囲確保のため確定枠。
水技
ハイドロポンプとみずのはどうの選択となる。
前期環境ではハイドロポンプの採用理由は主にメガフラエッテ意識だった。みずのはどうではメガフラエッテをワンパンできないため。
今環境はメタグロス、メガラグラージ、クチートなどが台頭しているため、メガフラエッテは使用率を大きく落としていると予想し、命中安定のメインウェポンとしてみずのはどうを選択した。
実際に大会中、からをやぶった後にみずのはどうの火力不足が影響したのは、対ニンフィア、対メガシビルドンのみだった。
どちらの試合も負けているため、ハイドロポンプであれば拾えた可能性はある。
メガカメックスを選出して勝った試合が13戦あり、そのうち何戦かをハイドロポンプ外しで落とす可能性を考えると、期待値としては大きく変わらないとも感じた。
精神衛生と試合プランの安定性を考えると、今回はみずのはどうでよかった。
素早さ
からやぶ後に準速スカーフマスカーニャを抜けるラインまで振った。
スカーフマスカーニャはどの構築にも採用されうるため、マスカーニャがいるだけでメガカメックス選出を諦める構築にはしたくなかった。
一方で、今環境のスカーフマスカーニャは意地っ張りメガラグラージを抜けば役割的に十分だと考え、意地っ張りが多いと予想した。そのため、からをやぶった後に意地っ張りスカーフマスカーニャを上から叩けるラインを確保した。
実際に大会中、からをやぶった後のメガカメックスがマスカーニャに抜かれることはなかった。
ここまでSに振るなら、最速ラグラージ抜きとなるS実数値135まで振っても良い。
特に明確な調整先が見当たらなかったためHB特化
メガカメックスを通すための壁役。
アンコール・ひかりのかべ・リフレクター
採用理由そのものなので確定。
イカサマ
起点回避と削り。
アンコールを相手に入れた後、相手の交換先に削りを入れられる点が強かった。
意地ASガブリアスを確定2発、陽気ASガブリアスでも中乱数2発のため、ガブリアスに対面勝てる点も良かった。
調整
HB:A無振り下降 ペリッパーのとんぼがえり + A特化メガラグラージのれいとうパンチ
→低乱数1発(11.7%)
HD:C特化ペリッパーのれいとうビーム
→84.5%~101.4% 低乱数1発(6.3%)
C特化ブリジュラスのりゅうせいぐん
→54.9%~64.8% 確定2発(ハバン込み)
ステルスロック役 兼 地面枠。
数値だけではブリジュラスのりゅうせいぐんを耐えられないため、持ち物はハバンのみ。
これにより、ブリジュラス対面でも行動保証を確保した。
ステルスロック
採用理由なので確定。
じしん
メインウェポン。
がんせきふうじ
殻を破る前のカメックスが苦手とする、リザードンYへの打点として採用。
リザYが居座った場合、ひでりでカメックスの水技の火力が落ちてしまう。
そのため、リザの居座りに対してそれ以上のアドを取る必要があると考えた。
ドラゴンテール
起点回避と裏への削りを兼ねて採用。
調整
以前使用していたものを流用したので意図を忘れた。
ASのほうが良さそう。
メガカメックスが通らない相手に出す第二のメガエース。
主に、アシレーヌやメガメガニウムのようにカメックス展開を止めてくるポケモンがいる構築に対して選出する。
ヤミラミの壁から強引に後出し、くだけるよろい 発動 & つるぎのまいを積んで全抜きを狙う。
個体は以前使用していたものを流用した。壁なしで選出する場面も想定してHSベースだったが、実際の大会ではそのような場面はなかった。
技構成はテンプレのため割愛。
実戦では火力不足が原因で負けた試合があったため、今回の構築に限ればAS振り切りの方がよかった可能性がある。
壁展開と合わせて選出する前提なら、耐久よりも全抜き性能を重視するべきだった。
特に明確な調整先が見当たらなかったためHB特化
今回の大会のMVP。20戦中8戦選出して全勝。
メガカメックス以外の勝ち筋として最も信頼できるポケモンだった。
基本選出で対応しにくい、相手の壁展開・メガムクホーク展開・ドラミドロサイクルへの回答として採用した。
特に壁展開には初手オーロンゲに合わせてわるだくみを押すだけで、そのまま相手が降参する試合もあった。
ドラミドロサイクルに対しては、ラス1にサーフゴーを残してからわるだくみを積むことで、ドラゴンテールを拒否しながら崩しに行ける。TODに持ち込まれそうになる展開もあったため、時間管理には注意が必要だった。
耐久も十分で、通常の壁下の積みエースとして使っても強い。壁下ではガブリアスのじしんを確定3発にできるため、不一致弱点程度では簡単に崩されない。壁とじこさいせいを絡めることで、強引にわるだくみの起点を作ることができた。
火力面では、わるだくみ後のシャドーボールでメガメタグロスを確定1発にできる点も大きかった。
メガやタスキ氷枠がいる構築に対しては、初手ガブリアスを出しづらい。そのような相手に選出でき、かつわるだくみサーフゴーにも抗えるポケモンとしてラウドボーンを試した。
てんねんにより、相手の積み展開に対して強く出られる点も評価した。ついでに、ビビヨンやムラっけの対策枠にもなる。
持ち物はカシブのみ。わるだくみサーフゴーやポルターガイストを意識した。
もえつきるは、壁エースとして使う場合の最大打点として採用した。加えて、使用後に炎タイプが消える耐性変更も面白そうだと考えた。
ただし、この枠は最後までしっくり来ていない。大会でも2回選出して2敗だったため、構築を改善するならまず見直す枠だと思う。
選出
基本選出
ガブリアス + ヤミラミ + メガカメックス8戦7勝1敗。
ガブリアスでステルスロックを撒き、ヤミラミで壁を展開し、メガカメックスのからをやぶるで全抜きを狙う。
初手は必ずガブリアス固定ではないが、ガブリアス初手が通る相手には基本的にガブリアスから入る。
サーフゴー選出
ヤミラミ + メガカメックス + サーフゴー5戦5勝。
相手の壁展開、メガムクホーク展開、ドラミドロサイクルに対して選出した。
サーフゴーは相手の補助技を拒否しながらわるだくみを積めるため、カメックス展開が難しい相手にも別の勝ち筋を作れる。
特に初手オーロンゲにはサーフゴーを合わせることで、相手の壁展開を逆に起点にできる。
メガエアームド選出
ヤミラミ + メガエアームド + ガブリアス or サーフゴー4戦3勝1敗。
メガカメックスが通りにくい相手に出すサブエース選出。
アシレーヌやメガメガニウムなど、カメックスを止めてくるポケモンがいる場合に選出する。
ヤミラミの壁からメガエアームドでつるぎのまいを積み、ガブリアスのステロ+ドラテやサーフゴーの崩しと合わせて詰める。
ラウドボーン選出
ヤミラミ + メガカメックス + ラウドボーン2戦0勝2敗。
氷枠、わるだくみサーフゴー、ビビヨン、ムラっけなどを意識してラウドボーンを選出したが、実戦ではうまく機能しなかった。
メタモン入りへの対面選出
メガカメックス + ガブリアス + サーフゴー1戦1勝。
相手にメタモンがいる場合は、からをやぶる展開を通すとコピーから切り返される危険がある。
そのため、積み技を使わず、メガカメックスを初手に置いて対面的に戦う選出をした。
単体選出率
ヤミラミ 19/20 15-4
メガカメックス 16/20 13-3
ガブリアス 11/20 9-2
サーフゴー 8/20 8-0
メガエアームド 4/20 3-1
ラウドボーン 2/20 0-2
おわりに
20戦上限の大会で16勝4敗、最終レート1643.754という結果には満足している。
1戦、自分でもわかるプレミをして負けたのが悔しい。
ポケモン単体としてはサーフゴーが8選出8勝で、相手の壁展開・メガムクホーク展開・ドラミドロサイクルへの回答として非常に強かったため、もう少し研究したい。