
【シーズンM-1】逆境カイミミドゲザ【最高2558最終2504】
初めましての方は初めまして
そうでない方はいつもお世話になっております、あぜるふです。
ポケモンチャンピオンズ(以下ポケチャン)の配信開始を機に、実に約3年ぶりにガチ対戦に触れる事となりました。
結論としまして、インフレの波に乗る形ではありますがレート2500を達成する事が出来ました。
正直自分が一番驚いていますが、1つの大台に乗れた事を嬉しく思うのもまた事実なので、一緒に戦ってくれたポケモン達を讃える意味も込めて、ここに記録として遺したいと思います。
ポケチャンから対戦を始めた方にも分かるよう要所要所で説明を挟みつつ解説していきますので、少しでも参考になれば幸いです。
【ポケチャンにおける対面構築について】
まず初めに、今回自分が使用した構築は、俗にいう「対面構築」という物です。
完結に説明をすると、
「基本的に交代をせず、ひたすらタイマンを制して勝ちに行く」
そういった構築です。
基本的に立ち回りが決まり切っていて、初心者の方にもおすすめの構築タイプになります。ポケモンSVにて対戦していた頃の私が好んで使用していた構築タイプなのですが、このポケチャンという対戦環境において、対面構築は非常に厳しい立ち位置を強いられる事となります。
以下に何点か理由を述べていきます。
1. 一部火力アイテムの未実装
これまでのポケモンシリーズには、こだわりハチマキ(同じ技しか出せなくなる代わりに攻撃を1.5倍するアイテム、こだわりスカーフと同系統のアイテム)やこだわりメガネ(こちらも同系統のアイテムで、特攻を1.5倍するアイテム)、いのちのたま(攻撃する度に最大HPの10分の1のダメージを受けるのと引き換えに全ての攻撃の威力を1.3倍するアイテム)というアイテムがあったのですが、ポケチャンにはこれらが存在しません。これにより、剣の舞等の積み技を使わず最初から高火力を出す手段が乏しくなり、こと相手の頭数を先に減らしていく事が重要なこの構築タイプにおいてその難易度が格段にアップしています。
2. 命中率による勝率の不安定化
上記の都合もあり採用する技は基本的に元々の威力が高い技が多くなりがちなのですが、中には例えば流星群や破滅の光、気合玉といった命中率が100%でない技を採用せざるを得ない事が多くあります。そういった技を外す事による確率負けから逃れる事は難しく、勝率を下げる要因となります。
3.受けポケモン対策の難化
例を挙げるとブラッキーやアーマーガア、ハラバリー等といった「高耐久かつ自力で回復も出来るポケモン」を突破できずに負けてしまった経験、誰しも一度はあるかと思います。これも例えばの話になりますが、ガブリアスは剣の舞がないと基本的にブラッキーを正面突破するのが極めて困難です。しかし1の項目で説明したこだわりハチマキがもしあれば、ブラッキーの受け出しが成立しない火力を叩き出す事が可能です。しかし現実そんなアイテムは存在せず受けポケモンを力押しで突破する手段に欠けるため、これらのポケモンを倒すための専用の対策札を用意する必要があります。
とこのように課題が多く、初心者おすすめデッキだったはずが軽率に勧められない環境となってしまいました。恐らく自分が今初心者の方にどんな構築を触るのがおすすめかと聞かれたら展開構築(ステルスロックや欠伸、リフレクターや光の壁等の技で主軸となるポケモンをサポートして攻めて行く構築)と答えます。これもスタートとゴールが基本分かりやすいですからね。
※完全に余談ですが本記事名の「逆境」は最初にお話しした対面構築に対する逆風な状況と、後述する崖っぷち、何なら一度崖から転落してからの自分の有り様のダブルミーニングから付けてます。
...と前置きが長くなりましたが、構築経緯についての解説に入ります。
【構築経緯】
チャンピオン級が実装された当時主はメガジュペッタを主軸にした対面構築を使用しており、それで実装初日にチャンピオン級入りを達成しました。
しかしジュペッタのタネがバレ始めたのか思うように勝てなくなり、色々なメガシンカを試したり、感覚を取り戻すためにサイクル構築(対面構築とは逆で、積極的に交代を多用して有利展開を作って試合を進める構築)を使ったりしましたが、何を使っても上手くいかず、2200あったレートも気付けば1900を割りそうな所まで落ちました。
競合プレイヤーの構築を真似しても自分の肌に合わなかった事、何より「自分なりの勝ち方は自分が一番知っているはず」と思い、3年前の自分が遺していた記録からヒントをもらえないかと思い自分の過去記事を見返していました。今のポケチャンと同じように使用ポケモンが出揃っていないデフレ環境だったSVシーズン2の記事が、近い思考が出来そうと思い読んでいました。
【シーズン2 最終397位 レート2071】思考停止カイリュービート
完結に内容を説明すると、初手こだわりハチマキ持ちのカイリューで荒らし、カイリューが止められたらレッドカード(一度だけ攻撃を受けると相手を強制的に交代させるアイテム)持ちのミミッキュで盤面を動かし、きあいのタスキを持たせ、カウンターとミラーコートを両方覚えさせて全ての技を倍返しして相手を倒せるトリトドンというポケモンでラス1対面を制するという流れです。
これを参考にする事にし、基本選出の3体に必要な要素として、
1. 高火力を出せて出落ちしにくく、初手に出しやすいポケモン
2. 1の役割のポケモンが止まった時に切り返しができるポケモン
3. 最後の1匹としても扱いやすく、かつ幅広く相手が出来るポケモン
これらに当てはまるポケモンがいないかを洗い出しました。
1に当てはまるポケモンとして、マルチスケイルと持ち前の防御力で1回以上行動できる保証が強くあり、かつ高い特攻からの流星群で相手を倒す性能が高いメガカイリューを主軸として採用。
2に当てはまるポケモンとして、化けの皮による行動保証があり、カイリューが積み技の起点にされてしまっても切り返しができる呪いミミッキュを採用。
3に当てはまるポケモンとして、ラス1要因として選出がしやすい事、また前述のトリトドンを参考に相手が想定しづらい逆転の一手を仕込みたいと考え、これらの条件を満たすポケモンとしてきあいのタスキ持ちドドゲザンを採用し、ここまでの3匹を基本選出として想定しました。
次にカイリューを選出しにくい、もしくは出来ないミミロップやフラエッテ、マスカーニャ等が入っている構築に出しやすく1の条件に当てはまるポケモンとして、ジュペッタを使っていた時に同じく使っていたヨプの実持ちカビゴンがかなり使い勝手が良かったのを思い出し、かつカイリューと耐性面で相性も良いため採用。
ここまでの4匹だとメガガルーラやメガスターミーあたりのメガ枠や、ブラッキーやアーマーガアといった高耐久のポケモンが非常に重いため、これらを解決するために身代わり+エレクトロビームブリジュラスを採用。
最後に、ここまでの5匹だと増えていたメガルカリオやメガハッサム、メガフラエッテに勝てないため、これらが入った構築に出す裏のメガ枠としてメガマフォクシーを採用して構築が完成しました。
【構築コンセプト】
・相手がどう動こうとこちらは立ち回りを一貫させ、自分の土俵で戦うための対面構築
・初見殺し要素を仕込んで相手視点から見えにくい勝ち筋を通す


【単体解説】
【調整意図】
CS振り切り
本構築の主軸。
ほとんどの構築に初手から出して、持ち前の火力と耐久性をもって最低でも1匹は倒す事がこの構築の至上命題です。
流星群はご存知の通り使用後に自分の特攻が下がるため裏から来る積み技持ちに起点にされがちなのがネックな技ですが、その欠点を後述の取り巻き達でカバーしているため使用のハードルを大幅に下げる事に成功しており、立ち回りの一貫性にも一役買ってくれています。
技構成は火力で相手を薙ぎ払うための流星群、メガフシギバナやメガミミロップ、ウルガモスを殴れてかつ上振れ要素もあるエアスラッシュ、アシレーヌやアーマーガアに使う10万ボルト、撃ち漏らしを刈り取るアクアジェットの4つ。
アクジェの所は神速と選択ですが一定数襷ゲンガーがいたのが気になったのでゴーストタイプを叩けるようこちらにしました。身代わりや羽休め持ちが台頭してきて先制技に対するマークが薄れていたのもあり一周回ってよく刺さったように感じました。
エアスラの怯みや10万の麻痺といった上振れを持ちつつも流星群やエアスラを外す下振れもあって運勝ちと運負けの落差が激しいため、このポケモンを使うならまずは己のメンタルを鍛えるべし。
【調整意図】
CS振り切り
2体目のメガ枠。
アンコールや身代わり、願い事等補助技が豊富な故型の匿名性が高いのもあったり、単純にカイリューで相手しにくい・出来ない範囲に手が届いたりと補完として優秀でした。
技はメイン打点の火炎放射、同じくメイン打点でありメガフラエッテに通りやすいサイコショック、この構築で重いカバルドンを見るための草結び、ガブリアス+ブラッキーの並びに一貫するマジカルシャインの4つ。マジシャに関してはブラッキーを倒し切れないので全弾ヒットさせる自信がある方には気合玉をおすすめします。
【調整意図】
AS振り切り
主に2手目に出す要因かつ、カイリューが流星群使用後に晒しがちな隙を埋める要因。
呪いと化けの皮での防御を併せる事でメガギャラドスのような型破り持ち以外全ての相手に最低でもHP50%、守るを挟む事で75%(+攻撃分)を確定で削る事ができる、高いタイマン性能と切り返し性能を備えた型です。
呪い守るムーブで強引にドドゲザンの不意打ち圏内に押し込む動きも強力です。
技構成は上述のコンセプト通りの呪いと守る、最低限普通に殴り合いをするためのじゃれつくと影撃ちの4つ。
対策していない時に急に来られると困る相手としてバトンパやコスモパワーメガピクシーなんかが挙がるかと思いますが、意識せずともこの辺りの構築を対策出来るのもグッドです。
【調整意図】
HA振り切り
相手のドドゲザンをはじめ多くのポケモンに対して後攻を取るため勇敢にして素早さを出来るだけ低く
主に最後に出す要因であり、こちらもカイリューが見せる隙を埋める要因。
最後に出てくるこのポケモンの強さ自体は周知の事実かと思いますが、何やら様子のおかしい技が2つほど見えるかと思います。
まずはメタルバースト。タスキと併せる事で相手視点上勝ち確定の盤面を突然ひっくり返します。ドドゲザンといえばドゲザン・不意打ち・剣の舞、アイアンヘッドorけたぐりが主流のため読まれる事はまずなく、幾度となく勝利に貢献してくれました。この技こそが真の「ふいうち」。
※知らない方のために補足:相手の技を倍返しする技として他に「カウンター」と「ミラーコート」がありますが、メタルバーストはここ2つと違い「優先度のマイナス補正(確定で後攻になる仕様)」がありません。そのため相手より素早さが高いと失敗してしまうので注意。
もう1つがハサミギロチン。「運ゲーかよ」と思う方もいるかと思いますが、メタバや不意打ちを変化技でかわしてPPを枯らしに来る立ち回りに強烈なプレッシャーをかけられるという悪魔のシナジーを形成しており、ことこの型においては合理的な採用となっております。受けポケモンを突破する最終手段としての運用ももちろんあります。
技構成は前述のコンセプト通りのメタバとギロチンと、このポケモンの十八番にして先制技の不意打ち、フラエッテを殴るためのアイアンヘッドの4つ。
ドゲザンがないせいで1回だけラウドボーンを倒せなくて負けた事はありますがその試合以外でドゲザンがなくて困った事はないです。
【調整意図】
A...火力重視のため振り切り
B...陽気A32ガブリアスの地震のダメージが最小96(H2ガブリアスの地震にカウンターを押すと確定で倒せる)
HD...余った分をいい感じに
カイリューを出せない構築に対する初手要因。またカイリューは出したいけどユキメノコやバイバニラ、キュウコンといった氷タイプがいる場合にはカイリューと同時に出して引き先にもなります。
ヨプの実によりメガミミロップやメガルカリオ等格闘タイプに対して見えない勝ち筋を持ちながら、持ち前の耐久力で他の幅広い対面も見る事ができます。
技構成は鋼タイプに刺せてギルガルドのキングシールドに接触しない地震、ガブリアスやカイリュー等を叩く冷凍パンチ、数多の物理ポケモンを相手出来る理由となるカウンター、残り1つは元々フラエッテ意識でヘビーボンバーにしていましたが、終盤メガミミロップの剣舞搭載率が増えてきて安易にカウンターを押せなくなったためミミロップをワンパンするために自爆にしました。
構築によっては2体ないし3体倒すなんて事もザラにあり、背中があまりにも頼もしすぎました。カイリューと違って技が全て命中100%なので精神衛生的にもかなり良かったです。
【調整意図】
H...16n-1(食べ残しの回復効率が一番良くなる調整法、必ずしも真似する必要はないです)
HD...C32 控えめメガカイリューの流星群確定耐え
S...S無振り~2振り程度のブリジュラスは抜けるようにちょい振り
C...H32アシレーヌをエレクトロビームでワンパンする確率が気持ち上がるライン(無振りだと50%の乱数、2振ると56.2%の乱数)
B...残りの分
構築経緯で前述した通りメガガルーラ、メガスターミーあたりのメガ枠と、ブラッキーやアーマーガア等の耐久ポケモンを崩すために入ってきた補完枠。
身代わりを入れるだけだと受けポケモンに耐久されて時間切れにされてしまうため、それを咎めるためにエレクトロビームを採用しています。
技構成は前述のコンセプト通りの身代わりとエレクトロビーム、剣の舞系のポケモンやギルガルドに刺すイカサマ、瞬間火力の高い流星群の4つ。
特定の構築に対してしか選出しませんが、出した試合は全て大活躍で補完として上手く噛み合ってくれました。
【選出パターン】
・カイリュー→ミミッキュ+ドドゲザン
基本選出パターン。とにかくカイリューで目の前の1匹を倒す事に全力を注ぐ進行です。単体解説で話した通り流星群を撃った後のアフターケアは万全ですので後先考えず相手を屠っていきましょう。
・カイリュー→カビゴン+ミミッキュorドドゲザン
氷タイプ入りやギャラドス入りに対する選出パターン。カビゴンが厚い脂肪で氷に受け出し可能なので安心してカイリューを繰り出せます。ギャラドスは基本カイリューの流星群後の隙を突いて龍の舞を積みに来るのでカビのカウンターor自爆かドゲザのメタバで切り返します。滝登り怯みは負けなので祈りましょう。
・カビゴン→ミミッキュ+ドドゲザン
スターミー+フラエッテのようなカイリューもマフォクシーも出せない時に使うメガなし進行プラン。使い所を見極めたカウンターやメタバは実質メガシンカ並かそれ以上の大火力という主張が出来るのでメガシンカなしでも構築のパワーは十分担保されている認識でいます。というかこのルール自体「メガシンカを出さなくても試合を組み立てられる選出パターンを用意出来る構築を組む事」が非常に重要だと個人的には考えています。
・カイリューorマフォクシー→ブリジュラス+ミミッキュorドドゲザン
ガルーラ入りやブラッキー入りに対する選択肢。ただガルーラ入りに関しては裏のメガ枠を出されてブリジュラスが腐る事も多々あるので、ぶっちゃけ選出択ではあります。
【重いポケモン】
・メガフラエッテ
終盤にかけて特に環境に増えて勝率が安定しなくなった一番の要因。マフォクシーなら競り勝てますが大抵イダイトウやスターミー等マフォクシーを出しにくいポケモンとセットになってるのでカビゴンかドドゲザンで対面突破を図ってましたが出されるだけで勝率はグッと下がります。ステロと組み合わさると基本無理です。
・カバルドン
欠伸対策皆無かつ誰もワンパン出来ないので基本1アクションは取られます。カイリューのエアスラ怯み→流星群か、特防に振ってない型ならマフォクシーが草結びなら無傷で突破可能ですが大半は草結びを耐えてくるのでどの道きついです。欠伸に関しては眠るのを覚悟してカバを落とすのに全力を注ぎ眠った後隙は後続で切り返しましょう。
・メガミミロップ
カビゴンでカウンターする以外の安定した突破法がないです。終盤意地っ張りでマフォクシーより遅い型や冷凍パンチ採用も増えてきたおかげで何とかなってる感は出てきましたが、諸々加味してもきつい事に変わりはないです。マジであの速度で剣舞はダメでしょ。
・メガギャラドス
滝登りで怯み引いた瞬間負けです。
・有象無象の耐久ポケ達
ブリジュラスを出せない構築に入ってるブラッキーなんかがめちゃくちゃきつく、またハラバリーも相当重いです。奇跡的に1回も当たりませんでしたが受けループはほぼ無理です。(ドゲザがギロチン全部当てる以外思いつかない)
・ヒスイヌメルゴン
頻繁に当たるわけではないのが救いですが立て篭もる型は初手降参レベルです。
【最終結果】
TN:あぜるふ
最終607位 レート2504

【最後に】
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
個人としては過去最高レート400も更新できてとても嬉しく思う反面、やはり2600、2700と先を行く偉大なプレイヤー達を見て悔しく思う気持ちもあります。
次の夢は最終チャンピオン級にしようかな。次は最終日有給取ってちゃんと戦争に繰り出したいです。
構築の組み方や思考の組み立て方等、少しでも、誰か1人でも参考や助けになれば幸いです!!
それでは、また会う日まで👋
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